森福、覚悟のFA宣言 ワンポイント起用に「満足できていない自分がいた」 貴重な中継ぎ左腕、巨人など争奪戦必至

FA権の行使を表明し報道陣の取材に対応する森福
FA権の行使を表明し報道陣の取材に対応する森福
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 FA森福、心情激白! 福岡ソフトバンクの森福允彦投手(30)が4日、今季初取得した国内移籍可能なフリーエージェント(FA)権の行使を表明した。この日、ヤフオクドーム内の球団事務所を訪れ、書類を提出。10年間プレーしたチームへの愛着を語る一方で、現状のワンポイント起用への不満など揺れる胸の内を明かした。球団は引き続き慰留に努めるが、貴重な救援左腕のFA宣言を受け、巨人など複数球団による争奪戦になりそうだ。

■タカへの感謝不変

 覚悟を決めた男のすがすがしい表情だった。昼すぎ、森福は本拠地を訪れると、代理人を伴い球団事務所に消えた。国内FA権行使の書類を提出。ホークス一筋10年目のシーズンを終え、悩み抜いた末の重大な決断だった。

 森福「いろいろ考えて、いろんな人から話を聞いて、いろんな相談をして決めた。他球団の話を聞いてみたいというのが素直な気持ち。自分が一番必要とされるところにいきたい。ここまでやってきた結果のFA。自分が『一番輝ける場所』で野球をやりたい」

 2007年に入団。11年から4年連続50試合以上の登板を果たした。在籍中、チームは4度のリーグ優勝、3度の日本一に輝くなどその貢献度は計り知れない。13年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表入り。左の中継ぎとしての地位を確立した。しかし、工藤監督が就任した15年からは左のワンポイント起用が増え、昨季32試合に登板し、投球回は17イニング、50試合に登板した今季は27イニングにとどまった。

 「自分の置かれている立場に満足がいっているわけではなかった。他球団の評価を聞いてみたい。ここ2年間はワンポイントでやってきて、どこかに満足していない自分がいた」。左右問わずに1イニングを任される中継ぎが理想。現状では充実感を得られず、FA権を取得したことでその思いが「輝ける場所」につながった。新天地への思いも募るが、もちろんホークスへの愛情もある。「この球団でなかったら今の自分はいないかもしれない。いろんな先輩、偉大な監督に出会い、いろんな野球観が湧いてきた」と感謝は尽きない。

 既に複数年契約での条件を提示している球団はあらためて残留を要請する姿勢を示した。三笠球団統括本部副本部長は「貴重な中継ぎです。残ってほしいという意向は伝えているし、今日も話をした」と説明。しかし、起用法に話が及ぶと「1軍について起用は監督に任せている。彼に限らず契約に(起用法を)盛り込むことはない」と話した。

■人的補償必要なし

 森福の今季推定年俸は1億2000万円でCランク(球団内の日本人選手で年俸11位以下)選手とみられ、獲得にあたって、見返りの補償が必要ない。救援左腕を補強ポイントとする巨人が強い興味を示しているもようだ。FA選手は10日に公示され、翌11日に全球団との交渉が解禁となる。「まずはいろんな球団からのいろんな話を聞いていきたい」。FA宣言した森福の動向に注目が集まる。 (小畑大悟)

=2016/11/05付 西日本スポーツ=

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