達川ヘッド1カ月100000捕球指令 「ひどいじゃろうが。捕れんけ、走られる」

盗塁練習を見守る達川ヘッドコーチ(左から3人目)
盗塁練習を見守る達川ヘッドコーチ(左から3人目)
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 捕手の基本はキャッチングじゃけぇ。福岡ソフトバンクの達川光男・新ヘッドコーチ(61)が9日、若手捕手陣に驚きの1カ月10万捕球指令を出した。8日ぶりにグラウンドに姿を見せ、就任後初めてのユニホーム姿で熱血指導。捕手陣のキャッチングに猛烈ダメ出しを下したうえで、自身も経験したという月10万球の捕球練習を求めた。1日に換算するとな、なんと約3333球! 気が遠くなるような数字だが、成長のためには捕って捕って捕りまくるしかないのお。

 ■若手にダメ出し

 眼鏡の奥から鋭い眼光を光らせた。メイン球場で行われた実戦形式の盗塁練習。投手はクイックで投げ、走者は二盗を狙う真剣勝負だった。達川ヘッドコーチの目についたのは若手捕手陣の不安定な送球。ベース上から外れっぱなし。その原因を捕球(キャッチング)に挙げた。

 「ひどい、ひどいじゃろうが。見たら分かるじゃろ。問題はキャッチング。捕れんけ、走られる。これじゃ1軍で使えんわ。4人のコーチの方がうまいんじゃけ。わしがキャッチングの重要性を説いた」

 ■“イロハ”伝える

 練習後は捕手陣を集めて15分にわたり、捕球のイロハを伝えた。清水バッテリーコーチらに手本を示させ、違いを見せつけた。「(若手が)下手なのは当たり前。4人のコーチとは受けてきた量が違うんじゃけん。(ミットの)芯に入らんから、ボールを握れん」と説明した。捕球が不安定だから、しっかりとボールを握れず、送球も精度を欠くというわけだ。

 「キャッチングは譲れん。五十音みたいなもんじゃ。あいうえおは忘れないじゃろ。受ける量が足りない」。そこで自身の経験を振り返り、驚きの数字が飛び出した。「数多く捕るしかない。1カ月10万球を捕ったこともあった。1日3333球か。マシンでも人が投げたボールでも。谷繁(前中日監督)もそうだけど、右手と左手の大きさが1センチも違う。それぐらい捕って、初めてうまくなる」

 1カ月10万球は無謀すぎる捕球指令だが、若手がベテランの鶴岡、高谷を脅かすには捕球技術の向上は欠かせない。厳しいレッスンを受けた拓也も「1にキャッチング、2にキャッチングと言われた。時間はかかるけど、練習していかないといけない」と言い切った。達川ヘッドも「キャッチング(catching)とは捕るというキャッチと、投げるまでのイングでキャッチング」と独特の表現で重要性を説いた。

 今季盗塁阻止率2割6厘はリーグワーストで若手捕手の台頭も期待される。充実のユニホーム姿での初指導に満足げだ。「まだ帽子が似合わん。(広島の)赤から黄で注意せえってことか。(中日で)青もあるから信号はそろっとる」と達川節もノンストップじゃ。 (小畑大悟)

=2016/11/10付 西日本スポーツ=

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