和田、裏方ファースト 筑後までの交通費出してあげて!!

契約更改を終え、笑顔でポーズをとる和田
契約更改を終え、笑顔でポーズをとる和田
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 「裏方ファースト」でV奪回! 和田毅投手(35)がチームスタッフの待遇改善を球団に訴えた。契約交渉に臨み、3年契約の2年目となる来季を現状維持の年俸4億円プラス出来高払いでサイン。席上、筑後のファーム施設まで通うスタッフの交通費支給を要望した。自身も来月は筑後での自主トレを予定。オフも選手のサポートを買って出てくれるスタッフの協力は不可欠だけに、最多勝左腕が球団側に一石を投じた格好だ。(金額は推定)

 ■満額近い出来高

 V奪回へ向けて和田が一肌脱いだ。最多勝、勝率第1位の2冠を獲得し、ほぼ満額に近い出来高を提示された更改交渉の席で議題に挙げたのは、自身のことではなく筑後の交通費問題。設備が充実していることから自らも来月自主トレを行うが、福岡市内からの移動にかかる費用が決して安くはないため、裏方スタッフの分については球団が負担すべきだと主張した。

 「選手は自分のためだから自己投資をしなきゃいけない。ただ裏方さんに関しては特に12、1月のオフの期間も、選手のためにという思いで筑後に来てくれる。選手のために行ってあげたいと思えるように、対策は必要だと思う」

 福岡市内から筑後のファーム施設までは、都市高速と九州自動車道を利用した場合の通行料金が1800円。これでも約1時間を要するため、一般道で移動するのは現実的ではない。そうなると往復で必要になるのは3600円とガソリン代。九州新幹線を利用した場合でもほぼ同額だ。

 この3600円も単発ならともかく、1カ月、1年単位ではかなりの負担となる。特にオフは、多くの選手が練習で筑後を利用する予定だ。来年2月の春季キャンプが近づけば多くの投手陣がブルペンでの投球練習も行う。いくら設備が充実していても、裏方スタッフのサポートがなければ充実した練習は行えないだけに和田は声を大にした。

 「自分にとってもそうだけど、チームには投げやすいブルペン捕手、(打者にとって)打ちやすい打撃投手がたくさんいる。こういうこと(交通費の負担増など)で、もし辞めるとかになったらチームにとってマイナスだと思うので」

 交渉で和田に要望された三笠球団統括本部副本部長は「いろいろ意見を聞きながら検討している」と、移転から約10カ月が経過したファーム施設の問題点を洗い出し、スタッフへの交通費支給も検討していることを強調した。和田の投じた一石が、チーム一丸での覇権奪回へとつながる。 (倉成孝史)

=2016/12/08付 西日本スポーツ=

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