五十嵐、エルボードロップ投法 プロレス本場メキシコで習得

「夢先生」として小学校を訪れ、児童にピッチングを披露する五十嵐
「夢先生」として小学校を訪れ、児童にピッチングを披露する五十嵐
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 37歳の新殺法! 五十嵐亮太投手が15日、“エルボードロップ投法”への取り組みを明かした。力の効率的な伝達を図り、右肘の位置を従来より下げたフォームを模索。今オフ志願して参加したメキシコ・ウインターリーグ(WL)中にアレンジし、好感触を得た。外見上の変化はわずかながら、プロレスの本場でもある当地で練り上げた技で、華麗に打者を仕留める。この日は「JFA(日本サッカー協会)こころのプロジェクト 夢の教室」の夢先生として、東京都内の小学校で授業を受け持った。

 山あり谷あり。五十嵐はプロになる夢をかなえるまでとその後を、小学生に語った。自身もまだ夢追い人。フォームは今季の姿から、既に変化しているという。「(右)肘の位置は気持ち低いと思う。見ててもそんなに変わんないと思うけどね」。覆面プロレスラーがリングを舞うルチャリブレの国、メキシコ。そこで練り上げた、さしずめ“エルボードロップ”投法だ。

 日本復帰4年目で最少の33試合登板だった今季は、フォームを試行錯誤した。下半身からロスなく球に力を伝えるために「肩の回りやすい位置」を模索。シーズン終盤には「自分の中では明らかに肘が低い、違和感があるところだったんだけど、投げてみたら気持ちいいし、球もいいらしい」と手がかりを得ていた。

■今季終盤にヒント

 錬成に向かわせたのがメキシコWLの場だった。途中、左打者の外角を狙った球が必ずシュート回転して外に外れ、今度は「肘の位置が低すぎる」と気づいた。打者と対する中で最適な“下げ方”を感じ「自分が骨盤を回す角度に連動した、肘の高さが見つけられた。すると変化球も自然とうまくいく」と力説した。

 その発見も、所属チームの取り違えで先発に回った副産物だった。「1イニングだったら『あ~今日は良くなかった、次どうしよう』ってまた次の試合だけど。先発やってた方が手っ取り早い」。試合の中で次々と試せるのがありがたかった。

 軸足はセットアッパーに置きつつ、来季はロング救援や先発も視野に入れる。「短いイニング以外もできるよ、っていう僕の可能性がある。仕事の幅が広がるなら悪いことじゃない」

 常時セットポジションだったが、WLで「自分のタイミングが取りやすい」と日本復帰後初のノーワインドアップへも移行。加齢に伴いモーションを簡素化する通例と逆行する取り組みもある。「ダメなら戻すよ。それが俺だから」。近く渡米し、年末年始のトレーニング拠点はロサンゼルスに置く。来季38歳。野球少年が行く。 (森 淳)

=2016/12/16付 西日本スポーツ=

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