中田、常夏スロー 通算100勝へゆったり力まず

屈伸運動で軸足の強化を図る中田
屈伸運動で軸足の強化を図る中田
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 【グアム森 淳】100勝の鍵は南の島のスローライフ? 福岡ソフトバンクの中田賢一投手(34)が12日、中日時代の後輩である小川龍也投手(25)とのグアム自主トレを公開。ロスが少なく安定したフォームを目指し「力まない」「急がない」をテーマにスローモーション風の投球を実践した。今季目標は、移籍後最多12勝以上を挙げての通算100勝到達。グアム入り後、初のブルペン投球も捕手が座って実施した。

 ■無駄なボール減らす

 おおらかな常夏の島の空気の中、えらくゆったりした動作で中田がキャッチボールをしていた。さながら低速再生の映像。特に途中、塁間程度の距離でじっくり、かみしめるように投げた。「できるだけ力を入れない状態で…それで力を入れたらもっといい球がいく」。もちろん、ゆったり投げても球は生きている。

 狙いは「フォームの安定性」に尽きる。移籍後最少17試合登板で7勝止まりだった昨季途中、工藤監督の指導で左脚の上げ下ろしを速くするなど、投球動作のスムーズ化に着手。「終盤にだいぶ定まってきた感じがあった」と言う。「それでもまだ体が早く突っ込んだりする。ずーっと一定して、同じ形で投げられるように」と体に染みこませていたのだ。

 自他共に認める「力みやすいタイプ」で、体の開きを招くことも自覚している。「できるだけ力を入れてない状態から、徐々に。キャッチボールの初めもだいぶゆっくりスタートしてる」と明かした。イメージする「最小限の力でキレのあるボール」とは、もちろん置きにいくのではなく「球の強さはアップするぐらいのイメージで、ブレを少なくする」というものだ。

 フォームの安定は制球にもつながる。昨季四球は2イニングに1個超ペース。「高めに抜けたり、引っかけたりした無駄なボール球を減らせれば。1球が積もって1アウト、1イニングの球数になる」。脳裏に昨年7月、出身地北九州で移籍後初登板した際の不完全燃焼。「90球台だったのに5回で代えられた。後の投手がいいのはもちろん分かるけど、5、6回で代わってるようじゃ先発として納得いくゲームにならない」と胸に刻む。

 ■変化球も交えて40球

 この日、グアムで初めてブルペン入りした。昨年は立ち投げから始めたが、ともに自主トレを重ね、中日時代の同僚で、昨季限りで引退した川井雄太氏に座ってもらい、変化球も交え約40球。「例年キャンプ初めにやってることを、1月中にチェックしながら投げられる」と異例のペース。「よーいドンから『投げられてるな』というところを監督に見せていきたい」と心待ちだ。

 実績組からルーキー田中を含めた若手まで、先発争いは厳しいが、開幕からのローテ完遂に照準を置く。「1年間投げ続ければ、おのずと2桁(勝利)には乗っていないと。あと12勝で100勝に乗る。何とか突破していきたい。12勝挙げたら、この4年間…ホークスでは(自己)最多になりますし」。契約最終年。暴れ馬が進化形を見せる。

=2017/01/13付 西日本スポーツ=

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