ホークス千賀、侍のジョーカー名乗り 先発、中継ぎ、抑えもOK

テレビに映る動画で投球フォームなどをチェックしながら投げ込む千賀
テレビに映る動画で投球フォームなどをチェックしながら投げ込む千賀
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 昨季12勝の千賀滉大投手(23)が21日、世界一奪回の「ジョーカー」役に名乗りを上げた。3月の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表入りが確実で、先発、中継ぎ、抑えのいずれの起用法にも対応する構え。福岡県八女市と久留米市で行った6日間の合宿では、WBC公認球に対応した投球フォームを固めるなど、大会本番への準備を着々と進めている。

 世界一のためなら、自分の役回りは問わない。福岡県内で行った6日間の自主トレ合宿を打ち上げ、千賀は力を込めた。「(日本代表に)選ばれたら、行けと言われたところで投げられる準備をしていく」。3月のWBCでは先発、中継ぎ、抑えのいずれのポジションでも投げる覚悟だ。

 自主トレを公開したこの日も、福岡県久留米市の久留米球場のマウンドでWBC公認球を握った。捕手が座った状態で55球。「だいぶ感じが良くなった。(投球フォームの)バランスのずれをなくすように意識した」。前後、正面から3台のカメラで撮影し、1球ごとに映像を確認した。

 一時はWBC公認球への対応に苦しんだ。「ボールが滑るという意識からフォームが乱れていた」。毎年参加する鴻江寿治(こうのえ・ひさお)トレーナー(50)が主宰する今回の自主トレでは、トレーナーとしてWBCに2度同行した同氏にも助言を求めた。

 今回の自主トレでは投球フォームを徹底的に分析した。夜は夕食を挟んで、練習中に撮影した動画の動作解析に多くの時間を割いた。WBCに出場経験のある中島(オリックス)や実績のある吉見(中日)らとの連日の意見交換は、深夜1時まで及んだという。

 「フォームをこま送りで見て、いいときと悪いときを比べた。人のフォームを見るのも勉強になった」。昨年は初めて先発ローテを1年間守り、自己最多の12勝をマーク。それでも「去年と今年では体も違う。探究心を持ってやっていく」と強調するように、理想のフォームを追い求めた。

 落差の大きさから「お化け」と呼ばれるフォークも今年初めて交えた。日本代表の小久保監督が「一番の武器」と評価する決め球だが、千賀は「全然です。フォームが固まっていけば、変化球も良くなる」と不満顔。世界基準の「ゴーストフォーク」の完成を急ぐ。

 今後は筑後のファーム施設で体を動かし、キャンプインに備える。「例年通り2月1日に投げられるように。(日本代表で)恥ずかしくないようにやりたいし、(ホークスでは)ローテで回って15勝以上できるように」。世界一と日本一を目指す1年が始まる。 (小畑大悟)

=2017/01/22付 西日本スポーツ=

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