ホークス吉本、初A組 佐藤コーチ期待「真っすぐ1軍でも通用」

 僕らの3週間戦争-。福岡ソフトバンクは30日、2月1日に始まる宮崎春季キャンプの組分けを発表した。6年目で育成の吉本祥二投手(23)ら主力中心のA組(1軍)に多くの若手を抜てき。投手、捕手はほぼ10、20代となった。一方で、工藤公康監督(53)はB組(2軍)でスタートするベテラン勢がA組に合流するめどを2月21日からの第5クールに設定。“タイムリミット”を見据えて若手は激烈なサバイバルに臨むことになる。

 アピールタイムの入り口に近づき、吉本の表情は緊張感に満ちてきた。入団6年目。育成選手となってからは3度目の春季キャンプで初のA組スタートが決まった。育成からの抜てきは2013年の有馬以来。「そうなるとは思っていなかった。理由も分からないんですが…」と戸惑いながらも覚悟を決めた。「ラストチャンスだと思って頑張るしかない」

 東京・足立学園高から12年にドラフト2位で入団した“下町のダルビッシュ”。同年の1位は武田だった。ともに高卒の本格派右腕としてプロ入り時にほぼ同等の期待を受けながら、新人で8勝を挙げた武田が通算42勝と先発ローテの柱に成長した一方で、吉本は1軍昇格すら経験していない。故障も相次ぎ14年オフに自由契約となった後、背番号3桁の育成選手として再出発した。

 最速154キロの剛速球を持つ一方、特に変化球の制球に難があった。転機は昨秋のキャンプ。佐藤投手コーチから指導を受けフォームを修正。実戦であまり使っていなかったスライダーを操るコツも伝授され、投球の幅を広げるきっかけをつかんだ。

 佐藤コーチは「あの真っすぐなら、短いイニングだったら1軍でも通用するかな。実際にやってみないと分からないけど」と期待を寄せた。想定外のA組入りだった吉本も「秋にアピールできたんでしょうか」とした上で「僕の中では真っすぐが一番の持ち味。球の質も良くなってきたし、いい感じで投げられるようになってきた」と手応えを口にした。“3週間戦争”で生き残り、まずは支配下返り咲きを目指す。 (谷光太郎)

=2017/01/31付 西日本スポーツ=

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