松坂19年目でプロ最速登板 ホークス打撃投手1号を志願

B組の打撃投手として登板した松坂
B組の打撃投手として登板した松坂
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 19年目の“プロ最速”だ! 右肩手術からの完全復活を目指す福岡ソフトバンクの松坂大輔投手(36)が、チーム第1号の打撃投手で順調な仕上がりを証明した。キャンプ3日目で打者相手に投げるのは、プロ19年目で最速。カウント付きの実戦形式でB組の打者から3三振を奪った。異例のハイペース調整で開幕ローテ入りを狙う右腕について、工藤監督は21日のA組合流も明言した。

 工藤監督ら首脳陣が、B組の生目第2球場に集結した。三塁ベンチ前にはテレビを含めた報道陣のカメラが約30台並んだ。キャンプ3日目。視線を独占したのは、チーム第1号で打者相手に投げた松坂だ。36歳の右腕は「プロ最速」で志願のマウンドに上がった。

 「自分の状態を確かめるためには、打者に投げるのが手っ取り早いのでお願いした。チームのキャンプは3日目だけど、基本的に(オフの間も)動き続けてきたので。今の自分の状態を把握することが大事。それができれば十分」

 今回の打撃投手は1日のブルペン入り後、首脳陣に直訴。「(MVPに輝いた第1回WBCの)2006年の方が早かったかも」と記憶をたどったが、同年の打撃投手初登板は9日だった。ホークス加入後は15年が14日、16年が16日で、今年の「プロ最速」のスピード調整は際立っている。

 マウンドでは状態確認をテーマとしたカウント付きの実戦形式で、川瀬や茶谷ら延べ13人の打者に計63球を投げた。直球とカーブのみで安打性は3本。球種を明かした上で8球で空振りを奪い、3三振をマークした。登板後は「打者に投げて気づいた部分を修正したい」と収穫を口にした。

 「プロ最速」には明確な意図がある。キャンプ序盤に追い込み、一度ペースダウンするためだ。「(今は)目いっぱい練習するだけ。投げ込んだり、走ったり、ウエートしたりで体力的に追い込む。(今回は)投げながら疲れも感じたし、疲れのピークを早めに一回つくりたい」。マウンドでの疲労感も想定内だ。

 見守った工藤監督も納得の表情を浮かべた。「昨年より明らかにいい。投げていくうちにどんどん乗ってきた。下半身の動きが全く違う」と高く評価。さらに松坂を含むB組のベテランを21日にA組に合流させることも明言。ここから本格的な開幕ローテ争いが始まることになりそうだ。

 打撃投手の前にはブルペンで44球。打撃投手の後もブルペンに戻って54球を投げた松坂は、最後は報道陣をシャットアウトして投球に集中した。「ちょっとずつフォームが変わっているのは感じている。もう少し投げて、いい状態で早くフォームを固めたい」。打撃投手を含めると計161球の熱投に、今季に懸ける決意がにじんだ。 (小畑大悟)

=2017/02/04付 西日本スポーツ=

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