千賀WBC球OK 大荒れシート打撃後、ブルペンでフォーム修正

シート打撃の登板中、ボールを手になじませるようにもむ仕草を見せる千賀
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シート打撃の後、ブルペンでタオルを使ってシャドーピッチングをする千賀
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 不安消えた-。WBCに出場する福岡ソフトバンクの千賀滉大投手(24)が、苦しんでいたWBC公認球への対応に手応えをつかんだ。この日のシート打撃では、マウンドにつまずいたり、制球を乱したりする場面もあったが、直後に行った投球練習でフォームを修正。侍ジャパンで中継ぎを担うタカの右腕が世界一奪回に向けてギアを上げていく。

■「滑り」意識しすぎた

 倒れて立ち上がった。しかも、収穫をつかんでいる。第3クール3日目、満を持してシート打撃に初登板。千賀は初球を投げようと、左足を着地させた瞬間、大きくよろけてこけた。投球も荒れた。ただ、沈んだ気持ちのまま帰るほどヤワじゃない。

 シート打撃後にブルペンで約30分間の投球練習。「ようやく光が見えた。あの球なら打者に前には飛ばされない」。自信満々だ。「ボールによって変えちゃいけなかった。基本に立ち戻った、ということです」。たどり着いた答えは、単純明快だ。

 シート打撃は苦かった。先頭の長谷川勇には、真っすぐだけでストレートの四球。頼みの「お化けフォーク」も思ったように落ちない。塚田はフォークで空振り三振に仕留めたが、受けた同期入団の斐紹が「球はずっと荒れていた。良かったフォークは(三振の)1球くらい」と認めるほど。球速は150キロを計測したが打者7人との対戦で30球、半数はボール球だ。球数制限があるWBCで乱調はご法度。被安打こそ張本の右前打だけだったが、今キャンプ初の打者との対戦は不完全燃焼で終了した。

 シート打撃後、倉野投手統括コーチに志願してブルペンへ。球を受けてもらいながら、投球フォームの修正に没頭した。ポイントは、右脚一本で立った際、上半身がやや背中側に倒れていたことだという。「ボールが滑ると思って、そうなっていた。でも感覚にずれがあった。これまで通り上半身を起こして真っすぐにした」。細かい部分のように見えても、千賀にとっては大きな差だ。シート打撃とは打って変わって投球が落ち着いた。

 マウンドでこけた姿を見た工藤監督は「ボールが滑ることを意識して、左脚に力が入っていたのかも」と分析するなど、ボールへの過剰な意識で本来の姿を見失っていた可能性がある。「ずっと暗かったけど、ようやくWBCの話を笑顔でできると思います」。初のWBC侍ジャパン入りで、気負いすぎた部分があるのも否定できない。育成からはい上がったど根性の持ち主が、自分を取り戻した。 (谷光太郎)

=2017/02/14付 西日本スポーツ=

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