松田、一振入魂 ’17タカ初タイムリー

4回1死一、二塁、左前適時打を放つ松田
4回1死一、二塁、左前適時打を放つ松田
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ブルペンで打席に立ちボールを見る松田
ブルペンで打席に立ちボールを見る松田
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 初太刀で勝負を決めてやる! WBC日本代表の松田宣浩内野手(33)が16日、今春キャンプ初の紅白戦でチーム初の適時打を放った。紅組の3番三塁で出場し、4回に嘉弥真の直球を左前へ運ぶ一打。国際試合を想定し、先手必勝の剣術・示現流を思わせる積極打法に取り組んだ。また新外国人のカイル・ジェンセン内野手(28)は実戦初長打となる二塁打を放った。

 最初の紅白戦の均衡を破ったのは侍・松田だった。4回1死一、二塁で嘉弥真の内角直球をはじき返し、左前適時打。「紅白戦でもランナーを得点圏に置いて集中力が出る。あそこで打てて良かった。どこで打つか。ここで打たないと、というところで打つ」。実戦勘を養う過程ながら、3月早々に勝負を控える身として、喜べる結果だった。

 この打席は初球スライダーを空振りし、2球目を打った。「追い込まれる前にね。国際試合で追い込まれたら、三振のリスクが高くなる」。データが少ない相手に対しては、追い込まれる前の好球必打が鉄則と認識。剣術に例えれば、初太刀に勝負をかける示現流だ。もとより早い仕掛けは持ち味ながら、WBCを念頭に置いた取り組みだった。

 実際、初回の第1打席も松本裕の初球を空振りし、2球目で遊ゴロに倒れた。笠原と対した7回も1ボールから2球目をファウルした上で、3球目で二直。3打席で計7球、見逃しストライクなしの内容に、一貫した意識がうかがえる。

 早い段階で生きた球に目を慣らすため、例年より前倒しし、第1クールからブルペンへ足を運んだ。「(前クールの)シート(打撃)は意識して、ゆっくりボールを見させてもらった。今は見逃すにしても、打ちにいきながら見逃す」と段階を一つ進めた。「初球からいくけど、何でもかんでも打つわけじゃなくて、変なピッチャーやったら見るけどね。その使い分け」。好機を見定め、最初のスイングで勝負の気構えだ。

 「最後の打席、ストレートをしっかりヒットできたら良かったけど」と満足はなかった。通常のシーズン開幕を迎える過程より、準備段階の実戦の絶対数は少ない。「数はこなせないし、急に状態を上げることもできないけど。感覚と距離感。そこをしっかり」。WBC開幕まで3週間を切った。一日、一打席、一球が尊い。 (森 淳)

=2017/02/17付 西日本スポーツ=

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