純平、松本裕、覚醒 正義さんお先!!紅白戦開幕ともに2回完全

紅白戦で2回無安打3奪三振の力投を見せ、気合の入った表情の高橋
紅白戦で2回無安打3奪三振の力投を見せ、気合の入った表情の高橋
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負けじと2回完全投球の松本裕
負けじと2回完全投球の松本裕
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 正義さん、お先に! 首脳陣から喝を食らった若タカ投手陣が紅白戦の“開幕戦”で競うように好投した。2年目の高橋純平投手(19)と3年目の松本裕樹投手(20)が先発で2回を完全投球。ここまでアピール不足を指摘されていたドラフト1位入団の両右腕が「侍斬り」で目を覚ました。1軍生き残りを懸けたサバイバルは激化。19日の紅白戦に登板予定のルーキー田中正義投手(22)も過酷な生存競争を勝ち抜かなければいけない。

■石川も2回無安打

 最高18度まで達した気温に比例するように、サバイバルの熱も高まってきた。ゴングを鳴らしたのは一昨年のドラ1右腕だ。初回。白組の松本裕が今宮を外角の真っすぐで見逃し三振に。続いて遊ゴロに打ち取った松田のバットは、折れていた。思わず見せた笑顔。それを目の当たりにして燃えたのが昨年のドラ1右腕、紅組先発の高橋だった。

 5球で二つのアウトを奪い、長谷川勇を外角低めのストレートで見逃し三振に切って取った。2回も内川、吉村から三振を奪うなど回をまたいで圧巻の3者連続三振。「きょうは球の勢いと強さを追求して投げました」。最速149キロを計測し、端正な顔をほころばせた。12日のシート打撃では「ストライクを欲しがって」球威が落ちた真っすぐを上林に被弾した。変化球でもストライクを先行させるなど別人の投球だった。

■1軍枠は最大13人

 高橋、松本裕ともに2回を打者6人で完璧に抑えた。この好アピールは1軍の“イス取りゲーム”がさらに激化したことを意味する。11日のシート打撃で好投した笠原は2回で被安打1の2与四球と締まらなかったが、最速148キロをマークした石川が2回を無安打。「(結果は)良かったんじゃない。最終的には多くても(1軍投手枠は)13人。(実戦で)抑えたとしても(最終的には)絞らないといけない」。競争がハイレベルだからこそ、工藤監督は結果と内容両面でのさらなるアピールを求めた。

 投手王国のキャンプを一気に熱くした若手投手の姿に、警戒感を強めたのはロッテの八島スコアラーだ。「みんな真っすぐが速い。一つあるかどうかの枠を7、8人で争っていて、しかもその7、8人のレベルが高い」。注目ルーキーの田中も、まずは若手ライバルたちとの競争で抜きんでたものを見せない限り、開幕ローテーションどころか、1軍入りも厳しくなる。

 3年目の松本裕が「相手どうこうより自分」と言い切れば、田中にとって創価大の先輩となる石川も「(周囲を)気にしつつも気にしない。自分のやるべきことをやる」と鼻息を荒くした。キャンプも折り返しを過ぎてようやくお目見えした、生存競争のあるべき姿。これこそ工藤監督が待ち望んでいた風景だった。 (倉成孝史)

=2017/02/17付 西日本スポーツ=

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