デスパいいバイ!初披露 キューバの大砲支える「沈思黙考」

延長12回1死満塁、サヨナラ中犠飛を放ったデスパイネ(中央)に駆け寄り大喜びのホークスナイン
延長12回1死満塁、サヨナラ中犠飛を放ったデスパイネ(中央)に駆け寄り大喜びのホークスナイン
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延長12回1死満塁、サヨナラ中犠飛を放つデスパイネ
延長12回1死満塁、サヨナラ中犠飛を放つデスパイネ
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工藤監督と抱き合うデスパイネ(手前)
工藤監督と抱き合うデスパイネ(手前)
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■楽天に4-3

 工藤ホークスが大きすぎる白星をもぎとった。首位楽天を相手に3点差を追い付いて今季初の延長戦に突入。互いに譲らず迎えた12回、中村晃の中前打を皮切りに1死満塁とチャンスをつくり、デスパイネが決勝の中犠飛を放った。サヨナラ勝ち、4連勝はいずれも今季初。ハードな日程に加えての移動ゲーム、おまけに試合時間4時間50分は今季最長だったけど…この1勝はデカいぞ!

■4時間50分死闘にケリ

 ゴムまりのような体に、次々とチームメートが覆いかぶさった。けりをつけたのはデスパイネだった。今季初の延長は12回、1死満塁。楽天8番手・青山の外角低めスライダーを高々と打ち上げ、中堅深くまで運んだ。犠飛で今季チーム初のサヨナラ勝ち。ロッテ時代の昨年5月以来で来日2度目、もちろん移籍後初のサヨナラ打が、今季最長4時間50分の結末だった。

 「3連勝していたので、ここでつなげようと。犠牲フライでも点が入ればいい。狙いはスライダー、外角低め。何とかバットに当てることができた」

 先発釜田から5回、チーム初安打となる中前打を放ったのもデスパイネだった。試合の節目に、キューバの大砲がいた。最終打席の布石に直前11回、菅原と対した打席を挙げ「前の打席がスライダーで遊ゴロ。スライダーじゃないかと思っていた」とうなずいた。

 福岡なら自宅で、遠征先ならホテルの自室で。デスパイネは目を閉じ、しばし沈思黙考する。さまざまな打席の動画を見て、それを自分に置き換えイメージするのだという。自身の打席だけでなく、他球団や、米大リーグの打者も対象。バッテリーの配球、打者の対処を読み解いて、実体験にプラスして経験を積む。

 工藤監督は試合後、顔を紅潮させてベンチ裏に引き揚げてきた。「デスパイネが最後、頑張ってくれたけど、今日はリリーフ陣が頑張ってくれたと思う」。ロングゲームの道中で、執念が何度もはね返された。釜田の降板後に3点差を追いついた6回。松田の一打で勝ち越しのホームを狙った二走内川がアウトとなると映像検証を要求した。

 判定は覆らず、なお同点が続いていた9回。無死一、二塁のサヨナラ機で一声掛けた上で、初めて松田にセーフティーバントを指示した。ファウル2度で決まらず、結局この回無得点。延長12回は実に3度目のサヨナラ機が実った。

 移籍後初のお立ち台に上がったデスパイネは、ロッテ時代の「デスパい~ね!」パフォーマンスを博多風に味付けした「デスパいいバイ!」を初披露。「松田選手と考えました」と笑った。「打点を挙げるのが自分の役割だけど、チームが勝てば貢献できたと思える。修正に付き合ってくれるコーチにも感謝」。ここ5戦で8打点。首位楽天も返り討ちの4連勝が、右肩上がりを予感させる。 (森 淳)

=2017/04/22付 西日本スポーツ=

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