松田 最長105打席目1号 同点ソロでデスパV弾呼んだ!!

7回2死、松田が左中間に1号ソロを放ち、客席のファンと一緒に「ワンダホー!」
7回2死、松田が左中間に1号ソロを放ち、客席のファンと一緒に「ワンダホー!」
写真を見る
同点本塁打を放つ松田
同点本塁打を放つ松田
写真を見る

 やっと出た、ワンダホー! 松田宣浩内野手(33)に待望の今季1号本塁打が飛び出した。1点を追う7回に貴重な同点ソロ。開幕から26試合、105打席目での快音が呼び水となり、デスパイネのV弾で工藤ホークスがオリックスとの3連戦を勝ち越し。4月を大きな白星で締めくくった。

 ■工藤監督ひと安心

 いった…。左中間へ放物線が伸びる。駆けだしても松田はバットを離さず、残る感触をいとおしんだ。「(3月7日の)WBCキューバ戦のホームラン以来の当たりや」。12年目で最も難産の105打席目。年明けから練っていたベンチ前での「ワンダホー!」パフォーマンスを、4月最後の日に解禁できた。1号の同点ソロ。逆転への布石を打った。

 6回まで毎回走者を出しながら、新人右腕の山岡に零封された。逃げ切りを図るオリックスは7回から継投。吉田一に2死を奪われ、迎えた松田の打席だった。追い込まれた後に低めのフォークを我慢。続いたフォークの失投を仕留めた。

 「苦しんで、チームに迷惑掛けて…。だからこそチームもこの順位」。悔しさだけ募らせてきた。足幅。膝の角度。バットを構える位置。グリップの高さ。試行錯誤のループにいた。守備でもキレを欠き、いつしかロッカーでは「呪い」の存在が取りざたされた。世間で言われるWBC後遺症か、はたまた背番号変更か…。そんな状況で、川崎が1軍に初昇格してきた。

 「俺が解いてやるよ」。取り出した謎の小瓶にウイスキーが入っていた。そのにおいを、かがせてくれた。昨季カブスで108年ぶりのワールドシリーズ制覇を体験。有名な「ヤギの呪い」をもはね返した男の、メジャー仕込みの遊び心に、鼻孔をくすぐられた。

 出場機会なく、逆転勝ちを見届けた川崎は「マッチが打ったしねぇ」と笑いをこらえきれない様子だった。当の松田は「タイミングと(バットの)軌道が、大阪に入ってようやく良くなってきた」と言う。頑として三塁で使い続けた工藤監督もひと安心。「本人もホッとしていると思うし、僕らもこれから期待したい。打開にはエネルギーも必要だけど、結果に出ると元気も出るし、次につながる」

 WBC日本代表勢にレギュラーシーズン開幕後、苦戦する者が多かった。中でも苦しんだ中田、筒香よりも後、レギュラー野手で大トリの1号。松田は「絶好調の人が少ないのも(報道で)目に入っていた」と言う。「いろいろ言われるのは仕方ないけど、試合に出てる以上、責任がある」。9回にはデスパイネが決勝弾。3月7日、敵同士で放って以来のアベック弾で、今季初の2カード連続勝ち越しに導いた。

 苦心の4月を貯金2で終了。「もう一回開幕のつもりで、5月からやっていきたい」。誓った松田に工藤監督は「ミスターメイになるくらい活躍して」と願った。 (森 淳)

=2017/05/01付 西日本スポーツ=

今日の西スポ紙面はこちら 西スポプラス

西日本新聞のイチオシ [PR]

ホークス下剋上日本一!西スポ2018アーカイブス

西日本新聞のイチオシ [PR]