バンデン技あり4勝 緩急自在7回1失点

7回2死一、二塁、西武・源田を邪飛に仕留め笑顔を見せるバンデンハーク
7回2死一、二塁、西武・源田を邪飛に仕留め笑顔を見せるバンデンハーク
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7回を1失点に抑え4勝目を挙げたバンデンハーク
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 2回に1点ずつ失い、試合が動きかけていた。バンデンハークの分岐点は3回だった。秋山、源田の連打で無死一、二塁。一塁けん制で神経を使ってもいた。迎えた主軸。浅村を右飛に打ち取り、ひとまず1死。ここで威力を発揮したのは、この日最速151キロの剛球と両極端を成す、120キロ前後のカーブだった。「あの辺の打者は、全球種、全コース使わないと抑えられないからね」

 中村に対し2ボール1ストライクから、満を持してカーブを選んだ。低めで空振り。完全にタイミングを外していた。「1球投げて、合ってないと分かった。同じ球でいこうと思ってたら(捕手)高谷もサインを出してくれた」。以心伝心のもう一丁で空振り三振。メヒアは胸元へのストレート2球で体を起こしてから、またカーブだ。捕邪飛に仕留め、菊池との投手戦という構図に持ち込んだ。

 人さし指を曲げて握る、いわゆるナックルカーブ。「僕の投球に欠かせない球」と言う。「中指一本でリリース」「直球同様に上からたたく」イメージで、鋭角的に曲げて落とす。母国オランダは格闘技も盛んで、小学生だったバンデンハーク少年も柔道場に通った。大切に保存している柔道着のように「柔よく剛を制す」の精神が今も息づく。

 なお同点だった6回、先頭中村は狙ってきた。カーブを鋭く振られたが、ボールの上っ面でゴロ。三遊間深くでさばいた遊撃今宮の好守が出て、メヒアにもカーブで勝負する。同様に三塁線への速いゴロを松田が何とか処理。「いつもだけどバックに助けられてるよ」。結局この回3アウトともカーブで奪うと、続く7回に勝ち越し点を得た。

 ローテ調整で今季初めてカード初戦を担った。相手エースとの根比べに負けず、3試合ぶりに7回を投げ、最少失点で自身4連勝。「一球の失投も許されない中、走者が出てもしっかり低めに集めようと。長く投げることは常に頭にあるけど、特に金曜日。中継ぎも投げてきている。少しでも長くとは思っていた」。全102球。カーブは4分の1にあたる26球を占めた。バンデンハークが技ありで敵地のマウンドを制した。 (森 淳)

=2017/05/20付 西日本スポーツ=

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