ホークス傷だらけのV3 投打の柱に故障者続出、非常事態で若手台頭 最終決戦で大胆采配さえ渡った

交流戦3年連続最高勝率が決定。松田(手前)の掛け声で「ワンダホー!」ポーズを決めるホークスナイン
交流戦3年連続最高勝率が決定。松田(手前)の掛け声で「ワンダホー!」ポーズを決めるホークスナイン
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■7度目栄冠

 傷だらけのV3-。ソフトバンクが交流戦史上初となる3年連続の頂点に立った。広島との最終決戦を制して12勝6敗で7度目の最高勝率チームに決定。広島と勝率で並んだが、直接対決で勝ち越したため、1位となった。就任1年目から続けて交流戦を制した工藤公康監督(54)は、投打の主力に故障者が続出する中、層の厚さを前面に押し出しながら、大胆な起用と采配を駆使してトップでフィニッシュ。再開するリーグ戦は現在2位。これ以上ない弾みを付けてV奪回へ進む!

■頂上最終決戦制す

 苦しみながら、またしても頂点に立った。9回。広島打線の驚異の粘りを守護神サファテが何とか食い止めると、ベンチで工藤監督がようやく白い歯をこぼした。今季最多に並ぶ7投手の執念継投で「頂上決戦」に勝利。監督就任から3年連続で最高勝率を手にした。

 「みんなよくやってくれた。故障もあって苦しい戦いだったけど、内川君、デスパイネの分までという思いがあったと思う」

 例年とは大きく違う苦しい戦いで成し遂げた“3連覇”だ。既にスタート時点で投手陣では和田、武田、スアレスが故障で不在。そんな中、2カード目に内川が首を痛め離脱すると、代役で4番を務めていたデスパイネまで故障離脱し、打の柱を2人も欠いた。千賀、高谷らも戦列を離れるなど、期間中だけで10人が2軍から1軍登録された。昨季が6人、15年が5人だったことを考えても、非常事態での戦いだったことが分かる。

 そんな逆境でも、厚い選手層はピンチをチャンスに変える力がある。交流戦では、石川と松本裕がともに先発でプロ初勝利。この日は3回途中から登板した4年目の岡本にも、初星がついた。「松本君がいい投球をしたり石川君が良かったり。自分たちが思っているよりも、本当に対応してくれて助かっている」。チームの危機でこそ生まれた若手の台頭は、そのままV奪回へ向けても大きなプラス材料となる。

■逆境を乗り越えて

 頂上最終決戦での采配も、さえ渡った。1番に福田、7番に今季初スタメンの高田を起用したが、ともに適時打をマーク。先発山田を3回1死で交代させるなど、大胆かつ小刻みな継投で強力打線を封じた。

 11・5ゲーム差を逆転されV逸した昨オフ。采配を批判する声が嫌でも耳に入った。迷いも生じたが、それを打ち消してくれたのは、西武入団時の監督で師と仰ぐ広岡氏が電話越しにくれた言葉だった。「おまえは野球を分かっているんだから。いろいろ言われても気にせず自分の思った通りに進めばいい」

 “3連覇”が懸かったこの日の試合も、大胆な采配が「凶」と出るリスクも当然あった。「すいません。(采配が)当たりました」。ぺろりと舌を出し笑った指揮官が、V奪回へ向けての大きな自信もつかんだ交流戦だった。 (倉成孝史)

◆賞金500万円 日本生命セ・パ交流戦の最高勝率チームとなったソフトバンクに賞金500万円が贈られる。またパ・リーグが通算成績で8年連続の勝ち越しを決め、ソフトバンクはリーグの6球団に順位に応じて割り振られる賞金として1000万円も獲得。パには今秋のドラフト会議でウエーバーの優先権が与えられる。通算成績はパの55勝51敗1分け。交流戦は2015年から各カードとも本拠地と敵地で3試合を隔年で行うために優勝チームを決めず、両リーグが合計勝利数を争う方式で行われている。

 2017/06/19付 西日本スポーツ

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