デスパV弾 直球狙い撃ち20日ぶり19号

8回無死、左中間テラス席に勝ち越しの19号ソロを放つデスパイネ
8回無死、左中間テラス席に勝ち越しの19号ソロを放つデスパイネ
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■3連勝で貯金「20」

 デスパ、やっぱイイネ! アルフレド・デスパイネ外野手(31)が決勝本塁打を放った。同点の8回に故障復帰後、初アーチは価値あるV弾。チームメート柳田と本塁打争いリーグトップに並ぶ19号ソロ。甲斐ら伏兵たちが活躍した一戦だが、大砲がきっちりと勝負を決めた。シーズン折り返しの72試合目で46勝目。この日勝った首位楽天とのゲーム差は、1のままだが3連勝で貯金を今季最多の20とした。

 狂いかけた勝利へのシナリオを一振りで書き換えた。一度は勝ち越され、二度も追いつかれた乱戦。小兵の3発が飛び出したが、勝負を決したのは、けがから戻ってきた大砲の一発だった。「自分にとってもチームにとっても最高の本塁打だった」。お立ち台のデスパイネがニコリと笑った。

 同点とされた直後の8回先頭。「でかいのを一発打ちたかった。真っすぐしか待っていなかった」。4球目、狙っていたマーティンの155キロ直球が手の伸びる外角にきた。「いい当たりだった。打った瞬間はライナー性で入るかどうか微妙だったので全力で走った」。柳田に並ぶリーグトップの19号ソロ。左中間テラス席に飛び込むと、一気に減速し、ダイヤモンドをゆっくりと一周した。

 2発放った8日のヤクルト戦以来、20日ぶりの一発。「休むことは大嫌い。チームが自分のことを必要だと分かっているから」。その一心が早期復帰の原動力となった。11日の阪神戦で走塁中に右太もも裏肉離れを発症。一般的に全治6週間が見込まれたという。筑後でリハビリ再開の前には横浜市内の治療施設を訪れた。3日間、DeNA・筒香なども利用する微電流による治療機器で施術を受けた。工藤監督の長女でプロゴルファーの遥加とも居合わせ、会話を交わしたという。「あの3日でだいぶ良くなった」。驚異の回復力とリーグ再開に間に合わせた。この日寝違えによる首痛の症状もあったが、めげなかった。

 指揮官はこの日失策した松田を下げ、守りに定評のある高田を守備固めに投入。内川、上林も下げた。勝利の方程式を投入し、逃げ切りにかかった中で、8回に岩崎がつかまり、追いつかれた。劣勢になりかけた中での一発は「けがで離れていた分を取り戻したい。チームに貢献することだけを考えていた」と有言実行だった。

 143試合のまさに折り返しの一戦を4発で勝ちきった。貯金は今季初めて20に届いた。しかし、工藤監督は「終わったときの結果がどうあるかというところをみんなで目指していきたい」と振り返ることはしなかった。そして続けた。「大きいことは言わないよ。去年の反省も踏まえて」。貯金29の首位で折り返した昨年はまさかの大逆転V逸。今年は1ゲーム差で楽天を追いかけてターンした。頂点だけを目指して、突き進む。 (小畑大悟)

=2017/06/29付 西日本スポーツ=

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