ホークスにショックの嵐 五十嵐が緊急降板、4点リード守れず不敗神話ストップ、首位ターン失敗

7回2死二、三塁、楽天・ウィーラーに2球投げた後、左脚に異常を訴え座り込む五十嵐(中央)
7回2死二、三塁、楽天・ウィーラーに2球投げた後、左脚に異常を訴え座り込む五十嵐(中央)
写真を見る

 首位攻防第1ラウンドを落としたホークスが多数のショックに見舞われた。今季初めて4点リードを守れず前半戦2位が確定。工藤監督の就任3年目で初めて首位ターンに失敗し、本拠地での楽天戦は4連敗となった。さらに左脚を痛めて緊急降板した五十嵐は全治8~12週間と診断され、シーズン中の復帰は微妙な状況。楽には勝たせてくれない相手だけど、最後はスカッと勝つしかない。

 一、二塁と抑えの松井裕を攻めた9回裏2死、工藤監督は代打今宮を送った。腰痛と風邪があり3試合ぶりの出場だったが、ぼてぼての三ゴロで万事休す。表に同点で投入のサファテが失った1点を返せず、球宴前を首位で折り返す可能性は消滅した。目を見開き、グラウンドを見据えた指揮官は、7回の小刻みな継投を、苦渋の表情で振り返った。

 「そうだね…。やっぱり(相手打線を)切れるところで、切っていかないといけないので」

 先発石川を右手指のまめの影響もあり、6回限りで降板させた。3点リードの7回から継投。2番手の森は右打者2人限りとした。1死一塁、1番から左が3人続くところで、嘉弥真にスイッチ。「森君は2人だけと最初から思ってた。後は嘉弥真にいってもらって。4番のウィーラー(まで回れば)からは、五十嵐君と考えてたんだけど…」

 連日の火消しを見せてきた左腕も、四球で一、二塁。ペゲーロのゴロを処理した一塁内川の、一塁ベースカバーに入った嘉弥真へのトスが浮いて悪送球となる間、1点を返された。なお二、三塁で2死までこぎ着け、五十嵐を投入したところで異変。2球目を投げた際に左脚を痛めて緊急降板となり、岩崎の出番を前倒しすることになった。

 「右のウィーラーというのもあって、いってもらうことになっちゃった。(8回にかけ)回の途中からまたぐんで、ちょっと考えたけど。その先を考えると、どうしても…。無理してるところに、また無理させてしまった部分はある」

 チーム82試合目で42試合目の登板。酷使に耐える右腕は全5球フォークで勝負も、低めを左前へはじき返されリードは消えた。今季、6回終了時リードの過去40戦は全勝だったが、敗戦で快記録もストップ。4点差をつけてから逆転されるのも今季初めてだった。

 就任3年目で初めて首位ターンを逃した。「もうひと踏ん張り。みんな分かってること。明日もしっかり、みんなで戦っていくしかない」。試合中に病院へ向かった五十嵐の検査結果は肉離れ。疲弊気味のブルペンには追い打ちだ。12日は先発に松本裕を立て、武田を救援に加える。球宴前ラストゲームが修羅場の様相だ。 (森 淳)

=2017/07/12付 西日本スポーツ=

今日の西スポ紙面はこちら 西スポプラス

西日本新聞のイチオシ [PR]

ソフトバンクホークス選手の写真販売中!

西日本新聞のイチオシ [PR]