ホークス内川V打 柳田敬遠で満塁策 真っ赤に燃えた 球宴MVPコンビのデスパ同点弾

ヒーローインタビューを終えてポーズを決める(左から)内川、東浜、松田
ヒーローインタビューを終えてポーズを決める(左から)内川、東浜、松田
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 デスパイネと内川の「球宴MVPコンビ」が、工藤ホークスを後半戦白星スタートに導いた。球宴第2戦で主役の大砲が4回に同点の22号ソロを放つと、球宴第1戦で輝いた4番打者は5回に決勝打。目前で柳田が敬遠気味に歩かされた屈辱を倍返しした。夏の恒例イベント「鷹(たか)の祭典」の今季初戦も白星で飾り、本拠地ヤフオクドームの興奮はヒートアップ。まるで“球宴第3戦”のお祭り騒ぎだった。

 4番の意地だった。同点の5回。1死二、三塁の好機で柳田が敬遠気味の四球で歩かされ満塁となると、4番の重責を担う内川は覚悟を決めた表情で打席に入った。初球の内角直球をファウル。その後も併殺を狙う十亀から、徹底的に内角を攻め続けられた。

 4球目。またも内角をえぐってきた直球を振り抜いた。「どうにかしなければいけないという思いだけ。あの状況から逃げ出したくなったことは何度もあったけど、逃げることはできない。しっかり勝負しようと」。覚悟の一打は詰まりながらも中前で弾んだ。

 「鷹の祭典」に集まった満員の客席を歓喜させたV打は、逃げ出したくなるほどの重圧に打ち勝った男の勲章だ。内川の前を打つのは、打撃3部門でリーグトップの柳田。初回、3回と2死走者なしから3番は四球で歩かされ、4番が凡退を続けていたからだ。

 柳田がトリプルスリーを達成した一昨年も、同じようなシーンが多くあった。4番を託されて1年目の重圧も重なり、内川は8年ぶりにシーズン打率3割を下回った。激しい悔しさを味わってきた男の意地が、後半戦スタートとなる節目の一戦で重圧に打ち勝った。

 3連敗した前半戦ラスト3試合は計1安打。頸椎(けいつい)捻挫の影響もあり苦しんだが、4年ぶりに出場した球宴は第1戦で決勝打を放ちMVP。「久々に解放感のある中で野球をやれた」。プレッシャーのない打席で純粋に勝負を楽しめたからこそ、今後も真正面から重圧に向き合っていくことを再確認した。

 もう一人のMVP男も大仕事を果たした。1点を追う4回に、デスパイネが十亀のスライダーを右中間テラス席へ運ぶ同点の22号ソロ。「こすったから入るとは思わなかった」。MVPを獲得した球宴第2戦でのバックスクリーン直撃弾に比べて打球には不満顔だが、リーグトップの柳田に1本差と迫るアーチで逆転勝利に呼んだ。

 打線の主役の活躍で、後半戦白星スタート。試合のなかった首位楽天とは1ゲーム差に縮まった。工藤監督は「(内川に)1本出ることで、今度は(柳田と)勝負しなくちゃいけない。そうしてこそクリーンアップ。4、5番が打っていければ、本当に怖い打線になる」。3冠男と球宴MVPコンビが形成する超強力な中軸が、逆転Vへの道を明るく照らす。 (倉成孝史)

=2017/07/18付 西日本スポーツ=

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