工藤ホークス貯金40 西武・雄星を速攻粉砕8連勝

1回2死二塁、29号2ランを放ったデスパイネ。すぐ後ろでポーズをまねる柳田
1回2死二塁、29号2ランを放ったデスパイネ。すぐ後ろでポーズをまねる柳田
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 工藤ホークスが“V率100%”の貯金40に到達した。楽天に続き西武にも同一カード3連勝。対戦初勝利を狙った防御率リーグトップの菊池を2発7得点でKOし、工藤ホークス最長タイの8連勝だ。最近13試合を12勝1敗と一気に加速し、貯金は福岡移転後4度目、過去3シーズンは全て1位となった吉兆の大台に乗せた。楽天とのゲーム差は8・5となり、最短27日にマジック19が点灯する。

 ■2回までに7得点

 2日続けて、プロ初登板の若手で締めくくる大勝劇だった。出迎える工藤監督の表情も明るい。今季は初、自身の政権下で最長に並ぶ8連勝。貯金は40まで膨らんだ。防御率トップの菊池を早々に攻略して、11試合ぶりの2桁安打に28試合ぶりの2桁得点。「最初からしっかりチャンスをつくって、ものにした。効果的な3点だった」。指揮官の脳裏にはくっきりと初回の速攻がよみがえった。

 先頭川島への初球が「反則投球」と判定された菊池の動揺につけ込んだ。川島はストレートの四球で出塁。2死三塁となり、柳田が左翼フェンス直撃の先制二塁打を放った。「いい投手なので、追い込まれる前に飛ばそうと思った」と2球目の直球を打ち砕いた。

 さらにデスパイネが続いた。高めの直球を逆方向にはじき返すと、ライナー性の打球は右翼テラス席に飛び込んだ。「早い回で点を取りたかったので集中して打てた。みんなの攻撃がいいから(菊池を)動揺させたのかもしれない」。2回にも4得点で勝負あった。

 「相性とかがあるのかもしれないけど、僕にもちょっと分からないところがある」。工藤監督が首をかしげるのは、菊池をまたしてもいとも簡単に攻略したことだ。対戦通算17試合でホークスから見て12勝無敗。球界を代表する獅子のエース左腕が、他球団が信じられないような変貌ぶりで猫になる。

 ■先制なら62勝8敗

 もちろん、相性だけではない。「先制すれば62勝8敗」の数字通り、8連勝中は1試合を除き全て先制逃げ切り。初回の得点が4試合あり、18日の楽天戦からは最初に出た走者がいずれも先制のホームを踏む“法則”もあるほどだ。「ここ最近ずっとだけど、初回からの集中力がすごい」と工藤監督は目を細める。さらに、こう分析した。

 「8月前半に接戦をものにしてきたことがチームの自信になっている。早く点を取れば勝てると、自信めいたものが芽生えている。チームが一つになっていると感じる」

 8月のヤマ場とみられた楽天、西武との上位対決を全勝で飾り、楽天とのゲーム差は8・5。完全なひとり旅に突入し、27日にもマジック19が点灯する。「連勝、連敗はどのチームにも起こりうる。これだけ短い時間で開いたということはその逆もあり得る。一つ一つを戦っていくことが大事」。昨年の悔しさを胸に刻む指揮官に油断はない。手綱をギュッと握り直し、Vロードを突き進む。 (小畑大悟)

=2017/08/25付 西日本スポーツ=

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