ホークス優勝「9・18」ならマネジャーが頭を抱える理由

試合直前、工藤監督(右)へ渡す最終確認用のメンバー表を手にする山口マネジャー
試合直前、工藤監督(右)へ渡す最終確認用のメンバー表を手にする山口マネジャー
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 【カウントダウンの舞台裏】

 ソフトバンク1軍の山口裕二マネジャー(52)が言う。「本当はホームで決まれば一番いい。でも今度のホームはあくまで最短だから、可能性としては、ね。でもその次のホームまでに決まってないなら、チームは苦しんでるってこと。それもねえ」。今回のリーグ優勝は2011年以来、6年ぶりに敵地で決まる気配だ。「いつ決まってもうれしい。でもせめて、この日でないと助かるな…っていうのは、ちょっとあるかな」。ポケット版の日程表を指さす。18日の西武戦だった。

 ソフトバンクの当面の試合日程はこうなっている。10日に敵地ロッテ3連戦を終えると、まず本拠地に戻って13日からオリックス2連戦。それから再び遠征へ出て、16日から西武3連戦、20日からは日本ハム2連戦。それが終わるとホームに戻って、23日から楽天3連戦だ。

 18日西武戦は所沢での3連戦の3戦目。予定では午後1時開始のデーゲーム後、チームは札幌へ飛ぶ。ただ、ここで優勝が決まったら、札幌移動後にビールかけというわけにもいかない。そのときは立川のホテルにもう1泊して、翌日移動に切り替える。両方のホテルを予約しておき、どちらかをキャンセルするしかない。判断は夕方。さすがにキャンセル料が必要だ。経費削減の折、会社にもしっかり納得してもらう必要がある。

 さらに優勝決定の場には、ファーム調整中の一部選手も呼び寄せる。過去の例から18日の場合を考えると、羽田空港でいったん、待機してもらい、決まりそうなら所沢へ。お預けなら、羽田からそのまま札幌へ飛んでもらう可能性が高い。

 深夜3時に眠れたと思ったら、朝6時に問い合わせの電話がかかってくる。マネジャー19年目になった。佐賀・龍谷高からドラフト2位で、1984年に南海入りした俊足巧打の外野手。現役時代は故障にたたられた。ダイエー時代の98年限りで引退し、人柄を買われマネジャーに転身。すると99年は球団の福岡移転後初優勝だった。「いきなりの優勝も感慨深かったし、2014年のぎりぎり、最終戦での優勝も何とも言えんかったね。それまでのことがいっぺんに報われる」。そう話す間も、山口マネジャーの球団支給iPhoneは、ひっきりなしに鳴り続けていた。

=2017/09/10 西日本スポーツ=

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