ホークス優勝へM5 単打もNGの場面…岩崎の徹底したリスクヘッジ

8回途中から登板し無失点に抑え、松田(3)とタッチを交わす岩崎
8回途中から登板し無失点に抑え、松田(3)とタッチを交わす岩崎
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 【歓喜へのカウントダウン】

 ロッテ3-6ソフトバンク(10日・ZOZOマリン)

 マウンド上、ソフトバンクのセットアッパー岩崎は決めかねていた。薄氷1点リードの8回2死一、二塁。ロッテの打者中村を追い込んだが、粘られ、タイミングを外しにいった8球目のカーブもファウルで逃げられた。どう振り切るか。まだ内角は使っていない。9球目。その前に、駆け寄ってきた捕手高谷と言葉を交わした。

 「(中村のファウルが)押っつける感じだったんで、そろそろインコースにいってもいいかな、と。ただ、もし甘く入ってしまったら…というのもある。僕の中で迷いもあったんで、2人で決めてから。より、安全度の高い方でいきました」

 9球目、外角いっぱいにこの日最速の154キロ。ファウルされて、10球目は外角にフォーク。根負けせず、低めに投げきった。遊ゴロに仕留め、窮地を脱した。「久しぶりに回の途中からでしたけど、こういうのが中継ぎの仕事なんで」

 この回はスコア3-0の状況から、先発和田が四球と内野安打などで無死満塁のピンチを招いて降板。2番手モイネロが代打荻野に2点中前打を許し、1死を取ったところで岩崎の出番となった。「いろんな状況を想定して準備できていた」と振り返る。まず対したのは4番ペーニャ。「(2球目の外角)ストレートでファウルを取れた時点で、いける、と」。自分に余裕を持たせてもいた。「最悪、フォアボールでもいい。満塁の方が投げやすい部分もあるし、次の中村でゲッツーの可能性もあるので」。結局、ペーニャには3、4球目とフォークを振らせて三振。ここでも内角は使っていない。球威と縦の変化を根拠に、リスク最少の勝負に徹した。

 降板後の9回に試合はバタバタと動いたが、工藤監督就任後、初めての9連勝。接戦ばかりの中、7試合でマウンドに上がり、リーグ最多の登板数は66まで伸びた。持て余し気味だった才能を昇華中のプロ10年目。リリーフ一本のシーズンも、50試合超も自身初めてだ。道中、救援失敗もあったが、全て糧にしてきた。「去年から経験させてもらってますし、こういうところでいきたい、と思ってやってきたんで」。全てが報われる瞬間は、もうすぐそこだ。

=2017/09/11 西日本スポーツ=

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