38歳・五十嵐亮太の現在地 優勝間際の生存競争 ホークス優勝へM3

7回2死三塁、嘉弥真をリリーフしマウンドに上がる五十嵐(右)
7回2死三塁、嘉弥真をリリーフしマウンドに上がる五十嵐(右)
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 【歓喜へのカウントダウン】

 ソフトバンク2-5オリックス(13日・ヤフオクドーム)

 左太もも裏の肉離れから1軍復帰して6日目、ようやく名前がコールされた。4点ビハインドの7回2死三塁。五十嵐は待ちわびたマウンドへ、しかし淡々と向かった。「比較的、スムーズに入れたかな。ああいう緊迫した場面の方が、感情なく、余計なことを考えずにいけるのかも」

 オリックス・ロメロを二直に打ち取り、8回も続投。3打席連続本塁打中だったマレーロも二飛に仕留めた。計1回1/3をパーフェクトと、64日ぶりの1軍登板は上々の内容だった。

 「声援がすごくて。自然と力も出た。投げていて気持ち良かった」。もっとも、米メジャー経験もある38歳の出番は、4点ビハインドの場面だったのが事実だ。負傷したのがオールスター戦直前の7月11日楽天戦。まだ激しかった首位争いの最中、そこまで39試合登板のベテランの離脱で、ブルペンへの打撃は必至とみられた。

 実際にはサファテや岩崎が踏ん張り続け、21歳のモイネロが台頭。何よりチームが勝ち続けた。五十嵐は全治8~12週間の診断をよそに「6週間で復帰」と急ぎ、現に8月末には態勢を整えたものの、すぐに声は掛からない。クライマックスシリーズ以降も見据える段階で復帰となった。

 穴は誰かが埋めにかかる。それが成功する選手層とも承知だ。「だから、ケガしちゃいけないんだよ」。20年目のプロの世界。摂理も分かっている。「7、8、9回も(投手は)決まっている。与えられたところで僕が何を出せるかが大事」

 工藤監督は目を凝らしている。「本人は(調整登板は)もう必要ないと言うかもしれないが、もうちょっと投げてもらって。それでいい状態になれば、ちょっといいところで使いたい」。伝え聞いた五十嵐は笑った。「僕は性格上、ガンガンいきたいタイプで、突っ走ってしまうかもしれない。監督みたいに客観的に見て、判断してくれる人が必要」。仙台で楽天が敗れ、マジックは一つ減って3。リーグ優勝は時間の問題となった一方で、五十嵐のチャレンジは続いていく。

=2017/09/14 西日本スポーツ=

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