ホークス柳田 17試合ぶり30号で逆転

4回1死一塁、逆転の30号2ランを放ちダイヤモンドを回る柳田
4回1死一塁、逆転の30号2ランを放ちダイヤモンドを回る柳田
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 センターから一目散に歓喜の輪へ飛び込んだ。山あり、谷あり、痛みありのシーズンを、最後は4番で大団円を迎えた。それも大一番で区切りの逆転30号2ランだ。柳田は「すごくうれしかった。一生記憶に残ると思う」と、とびっきりの笑顔でVの味をかみしめた。

 1点を追う4回1死一塁。野上のスライダーを左翼席に運んだ。「目標にしている」という2年ぶりの30号に王手をかけてから17試合目。今季最長ブランクの末、誰もが待っていた場面で飛び出した。「野球の神様はいたんだ。大一番で目標の数字を達成できて良かった」。絵になる男の真骨頂だ。

 シーズン序盤は「谷」でもがいた。5月上旬、3試合連続無安打で打率は2割3分台に下降。「基本、ネガティブなんで」というだけあってどん底まで落ちこんだ。「(年俸の減額制限)40パーセントダウンだと(来季年俸は)いくらですか」とブラックジョークも口をついた。

 はい上がるきっかけを熊本でつかんだ。5月13日の楽天戦で3安打。ここから見事なV字回復で「山」に上った。「奇跡です」と交流戦中には4夜連続のお立ち台。その交流戦でMVPに輝き、一時は打撃3部門でトップに立つなど、2004年の松中以来となる三冠王への期待も膨らんだ。今季ヤフオクドームで張り替えられた、打球を失速させる人工芝対策として、ゴロではなく飛球を打つ打撃が実を結んだ。

 7月末の内川離脱後には4番を任された。執拗(しつよう)な内角攻めに加え自打球にも苦しんだ。試合後はアイシング用の氷嚢(ひょうのう)を三つも四つも体中に巻いた。「大きなけががなかったのが一番」。昨年は9月1日に骨折で離脱し、その間にチームはV逸。復帰はクライマックスシリーズだった。その悔しい思いを忘れたことはない。

 「まだ試合はある。元気いっぱいの姿を見せたい」。4番で迎えた歓喜の瞬間。その感激を胸に、この先に待つ日本一を目指す戦いに臨む。 (小畑大悟)

=2017/09/17付 西日本スポーツ=

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