ホークス、西武に2戦連続延長サヨナラ負け モイネロ異変、緊急降板

延長10回1死一、二塁、降板するモイネロ(手前)を渋い表情で迎える工藤監督(左から2人目)
延長10回1死一、二塁、降板するモイネロ(手前)を渋い表情で迎える工藤監督(左から2人目)
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■今季ワースト20被安打

 ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(21)が延長10回のピンチで左肘付近に異変を訴えて緊急降板した。直後に寺原が打たれ、2年ぶりリーグ制覇が決まった翌日から西武に2日続けてのサヨナラ負け。しかも、2試合とも頼みの左腕モイネロが負け投手だ。タカ投手陣の被安打20は今季ワースト。この日は和田が初回に4失点。打線が11点を奪って逆転しながら、最大7点のリードを守れなかった。

■10回から登板2失点

 リーグ史上最速Vを決めた王者には、ふさわしくない敗戦だ。1点を勝ち越した直後の延長10回。この回から登板したモイネロが、長打と四球で招いた1死一、三塁のピンチで、森に同点打を許した。この一打で一、二塁。金子侑に3球目を投げた直後に、自身からベンチに向かって異変を訴え緊急降板。急きょマウンドに登った寺原が、金子侑に二塁打を浴びた。V決定翌日から、まさかの2戦連続サヨナラ負けだ。

 「今日は何もしゃべりたくない」。前日17日のサヨナラ押し出しに続き2試合連続の敗戦投手となったモイネロは、通訳を介して珍しく報道陣の質問に応じなかった。緊急降板の理由について、工藤監督は「本人とはまだ話してない。トレーナーと話して、ちょっと肘が張っているということだった」と説明。きょう19日に札幌市内の病院で念のため検査を受ける予定だが、Vに貢献した左腕が、CSへ向けて不安を残した。

 デビュー戦となった今季71試合目の6月27日、日本ハム戦から62試合中、34試合に登板。9月は13試合中10試合でマウンドに上がった。「これまで結構投げてきている。そういうので前腕に張りが出てきたのかなと思う。大ごとではない? まだ分からないけど。張りだったらいいんだけどね」

 CSファイナルステージ初戦までは1カ月あるだけに、工藤監督の表情にもそこまでの悲愴(ひそう)感はない。だが、西武と対戦の可能性もあるCSへ向け、モイネロ以外も不安を残したのも事実だ。先発の和田が初回にいきなり4失点。強力打線が4回までに大量11得点を奪い、一時逆転して引き離しながら、6回から登板した石川がベンチの思惑に応えきれない。

■札幌の病院で検査へ

 今季途中から先発として貢献。短期決戦ではロングリリーフの1番手として期待されていた。その「適性テスト」といえる登板だったが、6回に秋山の2ランなど3連打で3失点。7回にも先頭に二塁打を許し降板した。倉野投手統括コーチは「このままの状態だと、その役割ができない」と説明。14日のオリックス戦でも1イニングで3失点しており、首脳陣がCSへ向けて練っていたこのプランは白紙に戻った格好だ。

 今季は試合前まで6回終了時点でリードしていれば74勝1敗。7月中旬から34連勝中だったが、それも止まった。1点を追う9回の攻撃前、右翼席のタカ党から「気合を見せろホークス!」と、2日前にVを決めたばかりとは思えない叱咤(しった)のコールまで飛んだ。今季ワーストの被安打20に今季最大の7点差逆転負け。CSで足をすくわれないためにも、この敗戦は無駄にできない。 (倉成孝史)

=2017/09/19付 西日本スポーツ=

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