ホークス柳田、右脇腹負傷、CS不安 2回ファウル後顔しかめ

2回無死、3球目をファウルとした後、顔をしかめる柳田
2回無死、3球目をファウルとした後、顔をしかめる柳田
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 2年ぶりリーグ制覇を決めた工藤ホークスを再びアクシデントが襲った。柳田悠岐外野手(28)が2回の打席で右脇腹を痛め、負傷交代。試合中にアイシング治療を行い、きょう21日に病院で詳しく検査する。左腕の張りで登録抹消中のモイネロに続く負傷となった。チームは2015年に並ぶシーズン90勝に到達。工藤監督は史上3人目となる2度のシーズン90勝達成監督となったが、喜べる状況ではなくなった。

■異例 報道陣に無言

 異例の対応が、事態の深刻さを物語る。試合後、ロッカーからバスへと移動する選手らを待つ報道陣に球団広報が頭を下げた。「本人がちょっと話せる気分ではないと言っていますので(直接の取材は)申し訳ありません」。入団以来、常に報道陣の質問に対して自分の言葉で誠実に応じてきた柳田が、広報を介してコメントを出すと、無言でバスへと乗り込んだ。

 「痛みを感じたのは振った瞬間です。痛いです。明日(21日)病院に行って、それからじゃないと自分でも分からないです」

 21日の検査結果次第ではあるが、リーグ史上最速Vを決めたチームの前に暗雲が垂れ込めた。2回先頭の第1打席だった。上沢の投じた2球目。スライダーをファウルにした後、柳田が顔をしかめ、右腕を回すしぐさを見せた。続く3球目。同じくスライダーをヘルメットが飛ぶほどのフルスイングで捉えにかかったが、これもファウルになると顔をゆがめた。異変を察知したトレーナーが、打席に慌てて駆け寄った。

 右脇腹付近をさすりながらトレーナーとひと言ふた言交わし、打席には立ったが空振り三振に倒れた。ベンチに戻り、腰をかけると、さらに苦悶(くもん)の表情。右脇腹を負傷したもようで、この回の守備に就くことはなく交代となり、ベンチ裏でアイシングを続けた。チームは逆転勝ちで連敗を2で止めたが、柳田以上に険しい顔を浮かべたのは、工藤監督だ。

■きょう病院で検査

 「(2回の打席後に、出場続行は)ちょっと難しいと言っていた。明日病院に行くんでそれを待ってから」。検査結果が出ていない状況だけに多くは語らなかったが、最悪の事態も想定してか表情はいつになく曇った。柳田は今季ここまで打率3割1分、31本塁打、99打点。左親指骨折で離脱した内川の穴を埋めるように45試合で4番に座り、打線の核を担ってきた。万が一でも長期離脱となれば、CS突破へ向けてこれ以上に痛手はない。

 19日には夏場からフル回転してきたモイネロが、左前腕部の張りのため登録を抹消されたばかりだ。それに続く柳田の負傷。「シーズン中もそうでしたが、けがすれば誰かが補うということは変わりません」。鶴岡一人、三原脩両監督に次ぐ史上3人目となる2度目のシーズン90勝を果たした指揮官だが、とてもそれを喜べる心境ではなかった。 (倉成孝史)

=2017/09/21付 西日本スポーツ=

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