◆西スポ評論家・藤原満のCS展望◆ 「ホークスが4勝1敗で突破」の根拠とは??

試合前に工藤監督(左)と談笑する藤原満氏=ヤフオクドーム、10月6日
試合前に工藤監督(左)と談笑する藤原満氏=ヤフオクドーム、10月6日
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藤原氏がソフトバンクCS突破のキーマンに挙げた内川=ヤフオクドーム、10月4日
藤原氏がソフトバンクCS突破のキーマンに挙げた内川=ヤフオクドーム、10月4日
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 【西スポ評論家・藤原満はこう見る!CS展望】

 2年ぶりの日本一を目指す福岡ソフトバンクが、18日からクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(ヤフオクドーム)に臨む。2位西武と3位楽天による14日からのファーストステージ(メットライフドーム)の勝者と激突。西日本スポーツ評論家に、決戦へ向けた注目ポイントを聞く。現役時代は南海一筋14年、巧打の内野手で鳴らした藤原満氏(71)が野手編を担当。ホークス目線で注目ポイントを挙げた。

 -14日にCSファーストステージが開幕する。ソフトバンクにとって、より嫌な存在はどちらか。

 「面白い試合になりそうだが、今の状態だったら西武だな。勢いが違う。それに若さがある。源田にしても山川にしても…。終盤に連勝したことも自信になっている。恐らく西武相手の方が接戦になるんじゃないか」

 -西武は辻監督1年目で新たなチームカラーに。

 「辛抱して若手を使ったからしっかり育った。源田はもちろん、外崎もそう。いい選手に成長してきた。課題はずっと後ろのピッチャー(試合終盤を担うリリーフ陣)。高橋朋なんか素晴らしい投手なんだけど、けががあってなかなかフルで戦えない」

 -ソフトバンク工藤監督にとって、西武辻監督は現役時代、西武で同僚だった存在だ。

 「あの負けない西武で一緒に戦った。気心も知れているし、お互いに堅い西武の戦いも頭に入っているから、やりにくい。辻監督は現役時代、相手が嫌なこと、自分の役どころが分かっていた。目指すのは守りの野球だろう。この1年で辻監督の野球が浸透して、守りがしっかりしてきた。特にセンターライン。源田は新人とは思えない力がある。主将としての浅村の成長も大きいね。簡単にはいかない」

 -楽天は夏場以降、失速した。

 「けが人が重なったのもあるけど、外国人選手に頼りすぎ。層の厚みがない。岸が勝てなかったから、勝てるピッチャーは則本だけ。ベテランが多い分、経験豊富というのはあるけど、今は全く勢いがない」

 -前半戦のような戦いをされると厄介だ。

 「ペゲーロなんか素晴らしいバッターだ。今年は打つと思っていた。だから、開幕前の予想順位は2位。ただ、楽天の外国人選手は、もろさがあるのも事実。ホームランさえ打たせなければいい」

 -一方、ソフトバンクは柳田不在の可能性がある。

 「西武戦では柳田が打率.342で7発か。すごいな。相手にしてみたら柳田一人にやられている印象だろう。痛いのは痛い。でも、選手層が違う。今年の戦いとして故障した主力の穴を埋めながら、きっちり勝ってきた。1人、2人けがをしても大丈夫。シーズンと同じだ。控えも含めて、試合に出場した選手がしっかりやれば、問題ない! みんなでその穴を埋めることだ。しかも控えを含めてCSの経験がある。不安に感じる必要はない」

 -中でも、キーマンを挙げるとすれば。

 「いろいろあるけど、内川! やっぱり彼が軸だ。デスパイネにも期待しているが、ここはキャプテン。リーダーとしてもいろいろな思いもある。ここは内川にやってもらわんといかん!」

 -今季ソフトバンクは西武戦で37本塁打、153得点。一方、楽天戦では14本塁打、80得点と大きな差があった。

 「ホークスの野球は、投手力を含めた守りの野球、つまり負けない野球だ。打線で打ち勝つ野球じゃない。それに、短期決戦で打線をあてにしちゃいかん。デスパイネの一発に期待はしてもいいが、計算するとよくない。1番が出塁して、今宮が送って、3、4番でかえす。堅いのはこれ。どんな形でも相手より1点でも2点でも多く点を取れば、ホークスの投手陣が抑えてくれる。他球団とホークスの差は投手力。特に救援陣の力は圧倒的だ。7回までにリードすることだけ考えればいい。つまりシーズンと同じ戦いをすればいいということだ」

 -どんな展開を予想しているか。

 「日程的にも、1勝のアドバンテージを考えても、ホークスの優位は動かない。ホームでやるのも大きなプラス。短期決戦は後攻が有利。ファンのあの声援の力は、とんでもなく大きい。ヤフオクドームでやる以上は大丈夫。死角なし!」

 -ソフトバンクが第1戦から3連勝、アドバンテージ1勝を含めて4勝0敗で突破できる可能性は。

 「それはちょっと困る。球団としても、いろいろある。放映権料を考えても、もうちょっと長い方がいいね(笑)」

 -藤原氏のテレビ解説するKBC九州朝日放送系列での放送もある。

 「そう、21日の土曜日だ。ここで決まる方がいいね!」

 -すると4勝1敗ということになる。

 「それが一番いい形だ。22日は選挙。ここで決まると、新聞もテレビも大変だ! 一つぐらい落とした方が盛り上がる。4勝1敗で決めてもらおう」

 (斉藤和巳氏担当の投手編は13日に公開予定)

=2017/10/12 西日本スポーツ=

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