ソフトB長谷川勇自身シリーズ13戦目初弾 ベテラン大舞台で本領

2回無死一塁、2ランを放ちガッツポーズする長谷川勇
2回無死一塁、2ランを放ちガッツポーズする長谷川勇
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 イメージはできていた。1点リードの2回無死一塁。3ボール1ストライク。長谷川勇は右中間方向を狙えば、変化球でも一、二塁間を抜いていけると確信していた。井納の5球目は145キロ直球。インパクトの瞬間、左手で押し込んだ。打球は中堅フェンスの先に消える2ラン。日本シリーズ13試合目の出場で初めてのアーチだった。

 「1年間ちゃんとバットを振ってきた。そのほんの少しの自信が、少し実を結んだかな」

 決して満足いくシーズンではなかった。今季は1軍でデビューした2008年以降、最少の23試合の出場にとどまった。それでも、2軍調整中だった9月16日、所沢でリーグ優勝を決めた祝勝会では、選手会長として気丈にビールかけの発声役を務めた。「本当はやりたくなかったけど、やらんといかん仕事」。自身の悔しさは胸の内にしまい込んだ。

 翌17日。骨折でリハビリ中だった内川とともに、チームより1時間以上早く宿舎を出発し、メットライフドーム近くの室内練習場でバットを振った。チャンスは来る-。そう信じ続けた。

 柳田の離脱や、今季台頭した上林の不調もあり、出場機会を得たのはCSファイナルステージ。5試合で10打数4安打と勝負強さと存在感を発揮。「1年間やっての日本シリーズではないけど、やってきたことをしっかり出したい」。32歳のベテランが、大舞台で磨いた技を見せつける。 (鎌田真一郎)

=2017/10/29付 西日本スポーツ=

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