ソフトB育成出身白星リレー 石川炎の救援

4番手で7回に登板、1イニングを無失点で勝利投手の石川
4番手で7回に登板、1イニングを無失点で勝利投手の石川
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 第1戦先発の千賀に続く連夜の「育成星」だ。2点を追う7回に4番手で登板し、1イニングを無失点でしのいだ石川に、日本シリーズ初登板での初勝利が転がり込んだ。「千賀には先を越されましたが、チームが勝ってうれしい。仕事を全うできた」。冗談交じりに価値ある1勝を振り返った。

 CSファイナルS第4戦では1点ビハインドで登板直後、内川、中村晃の連弾でCS初勝利を手にしたラッキーボーイ。育成ドラフト出身の日本シリーズ勝利は09年第5戦の山口鉄也(巨人)以外は、11年の第5戦の山田、今回の千賀、石川とホークス勢が並ぶ。

 「格差シリーズ」とも呼ばれる今回だが、ホークスは豊富な資金力だけが武器ではない。日本プロ野球選手会によると、選手会に加入する支配下選手(3月31日時点)の総年俸はソフトバンクが12球団トップの約42億円で、DeNAは最下位の約16億円。その一方で、ソフトバンクは先発捕手の甲斐も含め、育成ドラフト組の活躍が目立つ。

 分厚い選手層を支えているのは、ドラフト戦略であり、3軍制でしのぎを削る育成選手だ。今季のレギュラーシーズンで8勝を挙げた石川が、ポストシーズンでは主にリードされた場面での救援で登板するほど。今ドラフトでも6人を育成枠で指名。長期的なチーム戦略に基づく若い力の台頭が、チーム内の競争の活性化につながっている。

 今年から1人暮らしを始めた石川の自宅には個人トレーナーに体を診てもらうための一室があり、治療用ベッドで体調を整えた。この意識の高さも激しい競争があればこそだ。「(リプレー検証で)勝ち投手になるのは分かったけど、何よりチームに勝ち越してほしいと願っていた」。日本シリーズ史上初となる2試合連続の「育成星」は、チームにも意義ある1勝となった。 (谷光太郎)

=2017/10/30付 西日本スポーツ=

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