ソフトB甲斐、育成出身捕手初のGグラブ 11度受賞の伊東勤氏からは“キン”言

ブルペンで投手陣に指示を送る甲斐
ブルペンで投手陣に指示を送る甲斐
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ブルペンで伊東・侍ジャパン強化副本部長(右)から声を掛けられる甲斐
ブルペンで伊東・侍ジャパン強化副本部長(右)から声を掛けられる甲斐
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 「キン言」で日本一の扇の要へ! 甲斐拓也捕手(25)が9日、育成ドラフト出身の捕手で初めてゴールデングラブ賞を受賞した。「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」(16日開幕、東京ドーム)に出場する日本代表の合宿初日だったこの日、同賞を捕手では歴代最多の11度受賞した侍ジャパンの伊東勤強化副本部長(55)から「失敗が成長の糧になる」と激励され、成長を期待された。またホークスからは5年連続5度目の受賞となった今宮健太内野手(26)ら、12球団最多の4人が受賞した。

■タカ捕手6年ぶり

 初めて日の丸を背負った栄えある日に、甲斐は新たな勲章を手に入れた。育成ドラフト出身捕手では初のゴールデングラブ賞。ホークスの捕手では2011年細川以来の戴冠にも、喜びより驚きの方が強かった。

 「本当にビックリ。まさか、取れると思っていなかったので。守備にこだわろうとしている選手にとっては最高の賞。ただ、僕だけで取れるものでもないので、みんなに感謝です」

 今回の侍ジャパンに招集された25選手のうち、受賞者は甲斐とDeNA桑原の2人だけ。チームのまとめ役としても期待される正妻候補は、オーバーエージ(OA)枠の威厳も保った。

 酸いも甘いも知ったシーズンだった。昨季まで1軍で計15試合の出場だったが、今季は強肩と捕球スキルを買われ、103試合に出場。失策はわずか一つで、盗塁阻止率はリーグ3位の3割2分4厘をマーク。チームの日本一に貢献する働きぶりを見せた。

 その成長ぶりは敵将の目にも鮮烈な印象を与えていた。ブルペンで投手陣の投球を受けていると、背後から声を掛けられた。「日本シリーズは緊張したか」。西武黄金期の正捕手で今季までロッテを率いた伊東強化副本部長だった。

 「緊張ばかりで。シーズンもうまくいかないことばかりでした」と素直に答える甲斐を、伊東氏は「そうだよな。でも、失敗があるから成功がある。成長するには、いい経験だったはず」と励ました。

 伊東氏は甲斐の伸びしろを感じている。「いずれ日本を代表する選手になると期待している。捕手は地味なポジションだけど、性格的な強さがあるし、気持ちを体で表現できる」と魅力を語った。

 ただ、めでたい話題が続く中でも、当の甲斐は気を張り続ける。「今まで関わったことがない選手もいる。特に投手のことは、もっと理解していかないといけない」。日の丸を背負う重責を果たすため、喜びに浸っている暇はないようだ。 (鎌田真一郎)

=2017/11/10付 西日本スポーツ=

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