ソフトBサファテ正力賞 外国人選手は史上初

記者の質問に笑顔で答える工藤監督
記者の質問に笑顔で答える工藤監督
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 シーズン54セーブのプロ野球新記録を樹立し、福岡ソフトバンクの日本一に貢献したデニス・サファテ投手(36)が9日、今年のプロ野球の発展に最も貢献した選手、監督らに贈られる「正力松太郎賞」に選ばれた。外国人選手の受賞は初めてで、選手の単独受賞は2000年の松井秀喜(巨人)以来。同年の松井はシーズンと日本シリーズのMVPも受賞。最強守護神も“3冠”の可能性がありそうだ。賞金は500万円。

■「今後の人生の誇り」

 日本一監督の受賞が多い「正力松太郎賞」を、最強守護神が外国人選手として初めて手にした。東京都内であった選考委員会で満場一致で選出。座長を務めたソフトバンクの王会長は「記録も作ったし、日本シリーズでのインパクトの強さもある」と激賞した。

 最大の「インパクト」は4日の日本シリーズ第6戦での投球だ。9回から登板し、来日最長の3イニングを無失点。劇的なサヨナラ日本一を呼び込んだ。王会長は「5年後、10年後に今季を振り返っても、頭に浮かぶのは彼の力投ではないか」と受賞の理由を説明した。

 1勝2セーブでMVPに輝いた日本シリーズだけではなく、レギュラーシーズンの働きも強烈だった。プロ野球記録のシーズン54セーブをマーク。外国人監督は2005年にロッテ・バレンタイン監督が受賞したが、外国人選手初の名誉にふさわしい活躍だった。

 球史にまた名前を刻んだ剛腕は、球団を通じて「日本の野球の歴史に自分の名前が残り、とても光栄です。自分の日々の努力が実り、歴代の受賞者の皆さんの仲間に入れたことに感激しています。外国人選手として初受賞できたことを、今後の人生での誇りにしていきたいと思います」と喜びのコメントを発表した。

 選手の単独受賞は00年の巨人松井以来、17年ぶり。同年の松井はシーズンと日本シリーズのMVPを受賞し、正力松太郎賞との“3冠”に輝いた。サファテも20日に発表されるシーズンMVPの最有力候補と言われており、ゴジラに続く“3冠”の夢も膨らむ。

■抑えでは大魔神以来

 サファテの受賞は、球団にも“インパクト”を与えた。工藤監督の受賞に備え、ヤフオクドーム内で記者会見の準備も整えていたが、そこに5日に日本を離れたサファテの名前が飛び込んできた。球団関係者も受賞コメントを求めようと、国際電話とメールで懸命に接触を試みた。だが、米国との時差もあり、9日夜にようやく連絡がとれ、コメント発表にこぎ着けた。

 絶大な信頼を置く守護神を、工藤監督は「彼の力がなかったらここまで来られなかった。優勝したいという思いもチームで一番持って戦ってくれた。サファテなら僕は当然かなと思う」と絶賛。存在の大きさをあらためて強調した。

 抑え投手では1998年の横浜(現DeNA)の佐々木主浩以来、2人目の受賞。来日7年間で通算229セーブを積み上げ、通算250セーブ以上が条件となる名球会入りも、来季は外国人投手では初めて果たしそうだ。ホークスの絶対守護神が与える「インパクト」は、今後もとどまるところを知らない。 (小畑大悟)

=2017/11/10付 西日本スポーツ=

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