甲斐、育成出身初のベストナイン ソフトB6年ぶり4人選出

18日の台湾戦に備え調整する甲斐
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ベストナインに選出され取材に応じる今宮
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 出世ノンストップ! 福岡ソフトバンクの甲斐拓也捕手(25)が17日、今季のパ・リーグベストナインに選ばれた。育成出身選手としては両リーグ初の快挙。「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」での日本代表入り、ゴールデングラブ賞に続く吉報にも慢心することなく「連続受賞」への誓いを立てた。課題のバットで飛躍を遂げた今宮が3年ぶりに返り咲き、柳田とデスパイネも名を連ねた。ホークスから4人の選出は2011年以来6年ぶりとなった。

 日の丸を背負って扇の要を任されている甲斐に、またしても朗報が飛び込んできた。ゴールデングラブに続き、ベストナインを受賞。育成ドラフト出身選手では両リーグ通じて史上初めての快挙となった。名実ともに2017年の「パ・リーグナンバーワン捕手」となった瞬間でもあった。

 「これほどうれしいことはないし、選んでいただいて言葉では何と言っていいか分からない。本当に光栄。監督やコーチに使ってもらった結果。僕一人の力ではなく、たくさんの人から支えられていただいた賞」

 強肩を含めた堅守を評価されたゴールデングラブに加え、総合力で判断されるベストナインも手にした。しかも「育成初」というおまけ付き。「そこはあまり考えていない。結果が後からついてきているだけ」。謙虚な言葉には、感謝の気持ちが詰まっていた。「今年は取らせてもらった感覚」と“他力”を強調した。

 ソフトバンクでは2011年の細川以来。翌12年から鶴岡(当時日本ハム)、嶋(楽天)、伊藤(オリックス)、炭谷(西武)、田村(ロッテ)と偶然にも6球団を一巡した。裏返せば、西武黄金期の伊東勤や、攻守で常勝ホークスを支えた城島健司のような圧倒的な力を持つ捕手がいない証しでもある。「来年は自分の力で勝ち取れるように。周囲を安心させられて、信頼される捕手にならないといけない」と来季は“自力”での連続受賞を誓う。

 侍ジャパンで奮闘中の甲斐の受賞を宮崎の工藤監督も祝福した。「1年いい勉強ができたと思う。捕ってから投げることは12球団で一番。あとはリードや投手とのコミュニケーションなどもっと上を目指してやってほしい」。まだまだ伸びしろは計り知れない。

 16日の韓国戦では開幕マスクをかぶった。クライマックスシリーズ、日本シリーズと大舞台を経験しただけに「独特の雰囲気だったけど、意外といつも通りの精神状態でやれた」と明かした。侍ジャパンの扇の要は、アジア王者に輝いて、飛躍の1年を締めくくる。 (小畑大悟)

■柳田、貪欲に上を目指す 2年ぶり3度目

 2年ぶり3度目のベストナイン選出となった柳田は、さらなるスケールアップを自分に課した。一時は三冠王も見えたが、9月に右脇腹を痛めて離脱。打率3割1分、31本塁打、99打点、14盗塁で、いずれも自己記録の更新はならなかった。日本一への貢献度は高いものの「もっともっと打てるように、走れるように、守れるようにしたい。野球をやめるまで取り続けたい」と貪欲だった。

■今宮「内川式」打撃強化へ 3年ぶり2度目

 3年ぶり2度目のベストナイン選出となった今宮も来季以降の継続選出を目指す。5年連続5度目の選出だったゴールデングラブ賞など守備の評価に加え、打率2割6分4厘、14本塁打、64打点、15盗塁はいずれもキャリアハイだ。

 「1回目(の選出)は本当に、なんで俺が選ばれたんだろう、という思いが90パーセント近くあって…。(NPB)アワーズの会場に行くのがすごく嫌で恥ずかしかった。今年は、まだいい成績を残したので」と受賞を受け止めた。

 「来年、再来年と連続して取り続けられる実力をつけたい」。急成長の打撃面では内川の助言もあり、上半身に余計な力が入らないスイングを目指し、実践してきた。「これだと、いうものが8年目で初めて持てた気がしている」。自主トレ期間でフォームを固め直し、来季につなげる。

■デスパイネ(初選出)

 「素晴らしい選手が大勢いる中で、このような賞を頂けて大変光栄です。来季は今季以上の成績を残し、そして日本一連覇を飾れるように頑張ります」

=2017/11/18付 西日本スポーツ=

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