ソフトBファーム食堂で「コンビニ弁当」が食される光景 内川が球団に問題提起

2年契約を結び5千万円増の4億円で更改した内川
2年契約を結び5千万円増の4億円で更改した内川
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本塁打を放った後、ウッズにあごをつかまれ祝福される横浜・内川(左)。当時プロ4年目=2004年3月、大阪ドーム(当時)
本塁打を放った後、ウッズにあごをつかまれ祝福される横浜・内川(左)。当時プロ4年目=2004年3月、大阪ドーム(当時)
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 ソフトバンクのキャプテン・内川が18日、契約を更改し、5000万円アップの年俸4億円プラス出来高で来季からの2年契約を結んだ。

 プロ17年目、4年契約最終年だった今季は故障続き。頸椎(けいつい)捻挫や、左手親指の骨折に見舞われ、2011年のソフトバンク移籍後最少の出場73試合にとどまった。規定打席に到達できず、達成確実とみられた通算2000安打も持ち越し。そうした中で「今年はファームにいる期間が長かったんで」と交渉の席上、そこで見た光景から球団に提案した。

 「現状、1軍は試合が終わってすぐ食事を提供してる状況になってますけど、2軍にいる選手はナイターが終わった後、向こうで宿泊して、昼食をとる場がない。見てると、コンビニで弁当買ってきたりとか、何かそういうものを寮で食べてる姿を見ましたんで」

 まず1軍の食環境。本拠地ヤフオクドーム(福岡市)では試合後、希望者へ食事が提供される。従来は独身者への措置だったが、今季途中からその制限をなくし、また、内容も弁当から定食となった。

 内川の言うファーム施設は昨春から稼働している。福岡県筑後市にあり、ヤフオクドームからは約1時間だ。既婚者を除いて高卒はプロ入り後5年、大学・社会人は同2年の寮生活が原則で、その後は福岡市内に居を構える選手がほとんど。同市内にファーム施設があったころと比べれば、寮生でない選手の移動の負担は大きくなり、ナイターの2軍戦後、近隣にあるビジネスホテルを利用する選手もいる。

 そこで食事の問題が出てくる。ファーム施設内に選手寮があり、寮生の食事はそこで提供されるが、そうでない選手に食事の用意はない。都市部でない土地柄、周辺の飲食店は限られてしまう。当然ながら内川はコンビニ弁当に否定的なのではなく、プロ野球選手の食事の在り方について話をしている。今の環境ではコンビニへ食事を探しに行きがちなのも、内川自身「気持ちも分からなくはない」と言う。それが球団の財産である選手を取り巻く環境として是か、ということだ。

 「1軍の方が待遇が良いのはあるべきことなのかもしれないですけど、2軍って今から出てきてもらわないといけない選手がたくさんいる。それで(球団は)いいのかなと。最終的には、そこ(食事)も自分でやらなければいけなくなるところ。ベテランになってからいろいろやることも大事だと思いますけど、若い時の方が基盤を作る上では大事。その基盤を作るために、やってあげてほしいと」

 自身、横浜(現DeNA)での若手時代はどうだったか。「基準が一定しないかな」と、単純比較できないことを前提としつつ、こう述べた。

 「ファームの選手のメシは良かったですね。帰ったらチンして食べてくださいっていう感じだったのが、(自身の)3年目ぐらいからかな? やっぱそれじゃダメだろうってことで、僕らがいる時間まで、調理師さんが残ってくれて、1軍の選手のために作って待って、ってやってくれてましたね。その点ではやっぱりちょっと、こっち(ソフトバンク)のがきついのかなって気がしてますね」

 来年8月で36歳。体質から、かつては「痩せない」ようにしてきたのに、今は「太らない」ようにと考えることも増えた。フジテレビアナウンサーだった翼夫人と結婚し、食事面を支えてもらって7年。5歳の長女と1歳の長男の父親でもある。次の世代も含めた「食」への考察を深めているのだろう。

 「できる範囲のことをやっていただきたいという話はしましたし、球団側からも『それはやっぱりこっちとしても考えなければいけないことだと思います』と。『これからいろいろ考えて結論を出します』とは言っていただきました」

 今回の問題提起をしたのは「これだけ選手のことを考えてやってくれる球団」との認識もあってのことだと言う。こうした声をもとに、来季3年目のファーム施設は、実態に即した運用へ動いていくだろうか。

=2017/12/19 西日本スポーツ=

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