ソフトB古谷、手術回避し「病」とも闘う覚悟 豪腕左腕に突きつけられた思わぬ壁

ブルペンに入る前、肩慣らしする古谷
ブルペンに入る前、肩慣らしする古谷
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昨年1軍登録もされた古谷
昨年1軍登録もされた古谷
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 血行障害の一種、「胸郭出口症候群」でノースロー調整をしていた古谷優人投手(18)が17日、手術を回避して2年目のシーズンに挑む考えを明かした。昨年12月下旬に関東地方の病院に検査入院。左腕の血行障害が確認されたが、投薬治療を受けながら2018年シーズンに臨む。ドラフト2位で入団した昨季は、最終戦で1軍登録された最速154キロ左腕が「病」とも闘う覚悟を決めた。

 キャッチボールで肩を温めると、筑後屋内練習場のブルペンに向かった。古谷は同期入団の九鬼を相手に30球。ラスト10球は今年初めて座った状態の捕手に投げ込んだ。「けがなく、しっかり病気と向き合ってシーズンをやり抜きたい」。18歳は覚悟を決めていた。

 昨季は高卒1年目にして最終戦で1軍初昇格を果たした。登板機会こそなかったが、大きな期待の表れだ。7月のフレッシュ球宴では優秀選手賞に。ただ昨秋、左手の人さし指と中指に出たしびれが強くなったため病院で精密検査を受けた。「胸郭出口症候群」と診断され、昨年12月に関東地方の病院に検査入院した際には、手術に踏み切るかどうかの判断を迫られた。

 「指先まで血が通っていないということだった。昨年は1軍にも登録された。チャンスを逃したくない。今シーズンやって無理だったら手術も考えるけど、薬を飲んでやっていこうと決めた」

 手術を受けた場合は全治3カ月が見込まれ、大幅な出遅れが確実。手術を回避し、投薬治療でシーズンに向かうことを決断した。年末年始にかけて地元北海道幕別町に戻ると、しっかり着込んでトレーニング。膝上まで雪が積もる中、母校のグラウンドを30周した日もあったという。

 生活に支障はないが、細心の注意が必要だ。入来3軍投手コーチからは「長ズボンをはいて、足を冷やさないように」とアドバイスされた。現役時代は長く血行障害に悩まされたという入来コーチは「他の人より気にしないといけないことが多い。マメが治りにくいとか。(寒い)シーズンオフの過ごし方が大事」と説明した。

 さらに厄介なのは、手術を受けたとしても確実に治る保証がないことだ。豪腕左腕に突きつけられた思わぬ壁。「将来的にも向き合っていかないと。シーズンを投げ抜いて、2軍で最多勝を取りたいし、チャンスがあれば1軍でも投げたい」。18歳は前だけを見て結果を求めていく。 (小畑大悟)

=2018/01/18付 西日本スポーツ=

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