SB工藤監督、レギュラー6人発表の狙いとは? 先発は残り1枠

オープンカーから沿道のファンに手を振る(左から)工藤監督、柳田、内川
オープンカーから沿道のファンに手を振る(左から)工藤監督、柳田、内川
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 超狭き門をこじ開けろ! 福岡ソフトバンクが、いよいよV2へ始動する。キャンプ地の宮崎入りした31日、工藤公康監督(54)は選手らを前に訓示。レギュラーが確定している野手6人を発表した上、先発ローテも5枠がすでに埋まっていることをあえて強調した。連覇への原動力となる投打の主力に自覚を促すとともに、若手に競争の激しさを再認識させる狙い。12球団屈指のハイレベルなキャンプで、連続日本一へ爪を研ぐ。

 V2へ向けた思いが、工藤監督の表情と口調をこれまでになく厳しくさせた。宮崎入り後に行われたミーティング。壇上の指揮官は、レギュラーが確定している6野手の名前を読み上げた。内川、松田、柳田、デスパイネ、中村晃、今宮。「(残りの)セカンド、ライト、キャッチャーは激しい競争をしてくれ」。ここまで選手らの立場をはっきりと口にしたのは、就任4年目で初めてのことだ。

 「(レギュラーに)自覚を持ってほしいのと、奪わないといけない人にはしっかり奪いにいってほしいということ。全体で始まるけど、横一線ではない」

 他球団が「ホークス包囲網」を敷いて挑んでくる中、連続日本一は簡単なことでない。それを分かっているからこそ、攻撃面ではその屋台骨となる6野手により強い自覚を促す狙いだ。もちろん主力もそれを理解している。中村晃が「責任感を持って頑張ります」と口にすれば、主力野手最年少の26歳今宮は「『今宮のショートを奪いたい』と思っている人もいる。負けないように結果を出すだけ」と、油断どころか気を引き締めた格好だ。

 あえて立場をはっきりさせることで、主力以外のモチベーションを上げる狙いもある。競争となる3ポジションはアピール次第でつかめることも事実だ。「狭き門なのは間違いない。今A(1軍)にいるからといってずっと1軍にいるとは限らない。そこもしっかりみんなで競争してくださいということ」。確定していないポジションは、B組スタートの選手にもチャンスはあるということ。定位置争いだけでなく、1軍生き残り争いも自然と激しくなり、それはチーム力強化へとつながる。

 投手陣は、さらに激しい競争となる。指揮官はミーティングで名前こそ挙げなかったが「(先発ローテ)5人は決まっている。あとは競争。必死に頑張ってほしい」と、野手と同じく全選手に伝えた。昨季までの実績から和田、東浜、千賀、バンデンハーク、武田が、故障などがない限り確定。わずか残り1枠を目指し、ベテランから若手まで多くの投手がひしめく。「こちらがどう思っているかは伝えた」。キャンプイン前日から例年にない緊張感が張り詰めた宮崎の地で、王者が日本一へ向けてスタートする。 (倉成孝史)

 ◆春季キャンプイン前日の工藤監督の訓示

 ▽15年 頭髪など社会人としての身だしなみに関する注意喚起や試合中の「ガム禁止」など、監督としてのチーム方針を選手に通達。「しょうがない、できませんという言葉も駄目」と付け加えた

 ▽16年 就任以来口にしてきた「継続力」に加えて「一途(いちず)」をテーマに加えた。「野球に集中するのも、家族のためにというのも、V3を成し遂げるんだというのもそう」と“一途”な姿勢を求めた

 ▽17年 16年のV逸を受けて「厳格キャンプ」を通達。A組でも若手選手を中心に異例の門限を設定。徹底した自己管理に加え、「今日できることを明日に延ばさないように」と妥協のない姿勢を求めた

=2018/02/01付 西日本スポーツ=

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