ソフトB達川ヘッド危機感、死角は「第3捕手」 野手の曽根に「キャッチャーやらんか?」

特守でノックを受ける栗原。手前は九鬼
特守でノックを受ける栗原。手前は九鬼
写真を見る
室内練習場へ向かう達川ヘッドコーチ
室内練習場へ向かう達川ヘッドコーチ
写真を見る

 工藤ホークスに唯一の死角!? 達川光男ヘッドコーチ(62)が、連続日本一に危機感を募らせた。第1クールを終えて、長いシーズンを戦う鍵に挙げる「第3捕手」の不在を強調。主力主体のA組に抜てきした栗原、九鬼の若手捕手の実力不足もあえて指摘した。アマ時代に捕手経験がある若手野手への“臨時スカウト活動”も行うなど、V2へ最後のピースを埋めようと必死だ。

 鋭い眼光で栗原と九鬼を見つめていた達川ヘッドが痛烈な言葉を発した。「まだ自主トレ中か?」。A組主力が練習を終え、メイン球場で野球教室が行われていた午後3時すぎ。サブ球場での2人の特守に足を運んだものの、数分でその場を離れ、険しい表情のままで敷地内を歩き始めた。

 ■「実力不足」指摘

 「まだまだ。まだまだじゃ。仮免許も与えられんわ。何万球と捕らんとキャッチングもうまくならん」。そう独り言のようにボヤくと、脳内を考え事が巡り始めたのか、足取りは徐々に重くなった。たまたま歩いてきた的山2軍バッテリーコーチには「(B組に)いい捕手はおらんか?」と相談を突然持ち掛けた。

 これも第1クールを終えて、第3捕手の不在に危機感を募らせたからだ。「(栗原と九鬼が)アピール不足とか言っとるんじゃない。練習で声もよう出しとる」。第3捕手の重要度を誰よりも知る同ヘッドはあえて心を鬼にし、2人の若手捕手の「元気」ではなく「実力不足」を指摘した。

 日本一奪還を果たした昨季は甲斐と高谷を併用。第3捕手には経験豊富なベテラン鶴岡が控えていたことで、試合終盤も積極的な選手起用ができた。その鶴岡がオフにフリーエージェント(FA)移籍。第3捕手探しは今キャンプの大きなテーマの一つとなった。

 ■鶴岡の穴大きく

 V2を目指す今季も捕手は3人制で臨むことが濃厚だ。打線の充実もあり、ベンチが代打を送る確率が最も高いのは捕手の打順となりそうで、そのためにも第3捕手の育成は急務となる。「(鶴岡の)穴は大きいよ」。第1クールを終えて痛感させられた格好だ。

 敷地内を歩き回った同ヘッドは、室内練習場に足を踏み入れると、京都国際高時代に3カ月ほど捕手経験があるというB組野手の曽根に声を掛けた。「おまえ、キャッチャーやらんか? 野手よりチャンスがあるかもしれんぞ」。表情も声のトーンも本気だった。

 球団の育成方針もあるだけに、実現するかは不明だが、内野ノックを受ける曽根の姿に「フットワークもええしな。投げ方もええわ」とニヤリ。この“臨時スカウト活動”も若手捕手への厳しい言葉も、第3捕手の台頭を強く求めているからこそ。チームの唯一ともいえる弱点を、開幕までになりふり構わぬ姿勢でつぶす。 (倉成孝史)

=2018/02/05付 西日本スポーツ=

ボートレース 直前チェック予想 これを買え!
今日の西スポ紙面はこちら 西スポプラス

西日本新聞のイチオシ [PR]

ソフトバンクホークス選手の写真販売中!

西日本新聞のイチオシ [PR]