ソフトB千賀がキャンプ最多173球 視察のWソックスも驚く

ブルペンで今キャンプ最多の173球を投げた千賀
ブルペンで今キャンプ最多の173球を投げた千賀
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 メジャーも仰天! 開幕投手候補の千賀滉大投手(25)がハイピッチ調整で、視察した米大リーグのホワイトソックス編成担当を驚かせた。第2クール初日に今キャンプ最多となる173球の投げ込み。真っすぐの質、新型スライダーの仕上がりも上々だ。昨年末の契約更改交渉の席でポスティングシステム(入札制度)による将来的なメジャー挑戦の意向を球団に直訴した快速右腕が進化した姿を見せつけた。

■「あとは徐行運転」

 気持ちいいぐらい腕が振れた。調子の良さを確信した千賀は、迷うことなくアクセルを踏み込んだ。「最後はMAXでした」。調整過程で指先にまめをこしらえながらも、心地よいミット音を響かせた。気が付けば、球数は今キャンプ最多の173球に達していた。

 「フォームも安定しているし、去年の何倍もいい。飛ばし過ぎないように。もう飛ばしているから、あとは徐行運転で」。実はこの日、150球以上投げればランニングメニューが軽減される“お達し”が首脳陣からあったが、それを目当てに投げ込んだわけではない。自分でブレーキをかけなければならないほど順調な歩み。今のフォームを体に覚え込ませたいと考えるのは自然の流れだった。

 気温7度でも熱気に満ちたブルペン。その一角で、米大リーグのホワイトソックス石川隆駐日オペレーションマネジャーが目を光らせていた。ともに開幕投手候補の千賀と東浜が競演。そろって150球以上を投じる力強い姿に「100球以上、それもいいボールを投げているのには驚き」と舌を巻いた。まだキャンプ序盤。特定の選手の評価こそ明言を避けたが、欲しい選手は当然限られる。「投手の方がメジャーで活躍する可能性は高い。その中でも武器を持っているのは強みになる」と石川氏は言及した。

 千賀の代名詞でもある「お化けフォーク」が一つの「武器」なのは言うまでもない。ただ、フォークに関しては「腕が振れればボールが落ちるので、そんなに練習するものではない」と自信をのぞかせており、この日は自主トレ段階から習得に乗り出している新型のスライダーを多投。従来の球種とは別に打者の手元で横に鋭く曲がるもので、テーマの一つでもある。

 昨年12月の契約更改交渉で、球団側にポスティングシステムによる将来的なメジャー移籍を直訴した。初出場した昨春のWBCで未知の世界を体感したことで、より具体的な“未来予想図”を描くようになった。あえて公言したのも「自分にプレッシャーをかけるため」との強い思いがある。

 そのWBCでは日本人選手で唯一優秀選手に選出され、2017年シーズンでも13勝4敗で勝率第1位(7割6分5厘)の初タイトルを手にした。来月に行われるオーストラリアとの強化試合も、既に日本代表入りが決まっている。今や球界を代表する右腕が「去年より何倍もいい」と言い切る仕上がり。18年型が完成したときのインパクトの大きさは計り知れない。 (鎌田真一郎)

=2018/02/07付 西日本スポーツ=

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