ソフトB育成にまた新星 長谷川宙輝いた

打撃投手に登板した長谷川宙は、西田をインコースで攻める
打撃投手に登板した長谷川宙は、西田をインコースで攻める
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守備練習ではつらつとした動きを見せる長谷川宙
守備練習ではつらつとした動きを見せる長谷川宙
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■A組フリーに登板

 またまた出るぞ、育成の星! 2年目の育成左腕、長谷川宙輝投手(19)が支配下登録へ大きく前進した。B組(2軍)スタートながら、A組(1軍)のフリー打撃に登板。持ち前の力強い直球を投げ込み、首脳陣や他球団のスコアラーらをうならせた。日本代表右腕の千賀、昨春のアピールからブレークを果たした右腕の石川や捕手の甲斐に続き、「育成のタカ」にまたまた楽しみな新星が出現した。

 背番号は3桁でも、気後れすることなく左腕を振った。フリー打撃での西田との“対戦”。長谷川宙が内角へ力強い直球を投げ込むと、三塁側ベンチ前で見守った王会長が思わず声を上げた。「速いね。彼はどこの高校(出身)だっけ?」。王会長だけではない、19歳のサウスポーが投じる球に球場中の視線が集まった。

 「周りの選手のムードもあるし、お客さんもいるし、少し緊張したけど、意外と動揺せずに投げられた。力んだ中で荒れることもなく、アピールできたのは良かったと思います」

■内角グイグイ

 西田、高田のA組選手に対して56球を投じ安打性の打球を7本に抑えると、初々しく汗を拭った。本人の手応えと、周囲の評価も同様だ。この日は武田、笠谷、小沢、長谷川宙の順で4投手がフリー打撃に登板。打撃ケージ後方から見守った工藤監督は「一番よかったのは、長谷川じゃないかな」と即答した。来クールからのA組昇格、支配下登録へ向けて大きく前進したことは間違いない。

 高卒1年目の昨季からチーム内では最速149キロのボールへの評価は高かったが、この日は度胸も示した。指揮官は「打者がいても(ブルペンと)同じように投げられていた」。インコースをグイグイ攻め込まれた西田も「内のストレートがズドンときました。とても育成選手とは思えないですよ」と、自身もトレード移籍後でアピールへ必死の中、19歳をたたえた。

 味方だけでなく他球団もうなった。バックネット裏で視察したオリックスの吉田スコアラーは「力強い球を投げてコースもついていた。いまのパ・リーグで中継ぎの本格派左腕は楽天の松井裕くらい。他球団からしたら、2桁(支配下)で欲しい投手」と警戒。チーム内外から評価はうなぎ上りだが、本人は「期待されてうれしいですし、逆に、今は応えられる自信はまだないです」と、これまた初々しい。まだまだ伸びしろも十分な期待の新星が、さらに成長した姿で2桁の番号を背負い、その名前のように1軍マウンドで輝いてみせる。 (倉成孝史)

■高校恩師見守り「ああよかった」

 長谷川宙のA組フリー打撃登板の様子を、母校の東京・聖徳学園高の中里英亮監督(50)が感慨深く見守った。「周りは素晴らしい選手ばかりですが、長谷川だけを見てしまいました」と威圧感ある丸刈り頭をかき「一球一球、ああ、よかった、という思いでした」と親心だった。昨春キャンプも来訪。「あの時はずっとトレーニングしていた感じでしたね」と回顧した。

=2018/02/09付 西日本スポーツ=

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