王の一本足、工藤&城島が抑えた 巨人とソフトBのOB戦 00年ON対決以来 頂上決戦へ決意新た

1回、工藤監督の投球を一本足打法で待ち構える王球団会長
1回、工藤監督の投球を一本足打法で待ち構える王球団会長
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空振り三振に倒れる王球団会長
空振り三振に倒れる王球団会長
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2000年、日本シリーズを前に巨人・長嶋監督(右)と握手するダイエー・王監督
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記念撮影に納まるジャイアンツとホークスのOB選手たち
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 夢のレジェンド対決に宮崎が沸いた! 巨人と福岡ソフトバンク(南海、福岡ダイエー)のOB戦が10日、KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で行われた。福岡ソフトバンクの王貞治球団会長(77)は巨人の4番DHで出場。初回の打席では監督だった1999年のダイエー初Vに貢献した福岡ソフトバンク工藤公康監督(54)、城島健司氏(41)のバッテリーに空振り三振を奪われた。雨で1時間以上開始が遅れた中、1万7000人超のファンが熱狂。球界を代表する両軍が、この秋は2000年の「ON対決」以来となる日本シリーズでの対戦を実現させる。

 ■投球後にマウンドで一礼

 朝から降り続く雨の中、開始を待ち続け冷えた観客の心と体は、試合開始早々に熱くなった。初回。2死から松井氏が安打で出塁すると、最大の見せ場がやってきた。王会長がゆっくりと打席へ。マウンドの工藤監督の動きに合わせて、スッと右足が上がった。

 ピタッ、と止まる一本足スタイル。この対戦を誰よりも心待ちにし、オフは例年以上のトレーニングで準備をしてきた工藤監督の手元は、緊張のあまり珍しく狂った。初球は大きく外れるボール。その後見逃し、空振りで2ストライクとなると、4球目の直球に王会長のバットは豪快に空を切った。工藤監督はマウンドで帽子を取り一礼。この1打席限りの出場だった王会長は、野球少年のような笑顔で対戦を振り返った。

 王会長「僕に合わせてくれたけど、こっちが合わなかったね。でもね、久しぶりにバット持ってボックスに入ると気持ちがいい。やはり、振る(こと)だけは、僕は持ち味だったからね。それなりには振れたとは思う」

 キャンプ地で素振りを行うなど楽しみにして迎えたこの日、午前中から開催が危ぶまれるほど雨が降り続いた。それでも王会長の顔には朝から笑みがこぼれまくった。雨がやむのを待つ間、ベンチ裏の一室には工藤監督、小久保、松中、城島の各氏という99年ダイエー初優勝時のメンバー、その後エースとして開花した斉藤氏らが集結。野球談議に大きな花を咲かせたという。野球を愛する往年の名選手と野球を愛するファンの思いが届いたのか、雨は上がった。王会長との対戦も実現した工藤監督は、感慨に浸った。

 工藤監督「(ダイエー時代の)FDHマークは僕の中では思い出深いユニホーム。99年に勝てたということが、ホークスが変わっていけたきっかけになったと思う。今日は忘れられない一日となった」

 ■初Vメンバーと野球談議

 巨人が長く盟主として球界を引っ張ってきたのに対し、ホークスは南海、ダイエー、ソフトバンクと弱小期や身売りも経験しながら今では球界トップの実力を誇る球団へと成長。日本シリーズでは00年の「ON対決」以来、両軍の頂上対戦は実現していない。「ぜひ日本シリーズで巨人と戦いたい」。最速134キロ。54歳で奮闘し、夢のような時間を過ごした工藤監督は強く強く、決意を新たにした。 (倉成孝史)

=2018/02/11付 西日本スポーツ=

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