ソフトB岩崎、右肘手術へ…前半戦絶望か 故障者続出、今度は必勝リレーに誤算

3月27日の練習でゆっくりと腕を回しボールを投げる岩崎
3月27日の練習でゆっくりと腕を回しボールを投げる岩崎
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 ◆楽天4‐5ソフトバンク(8日・楽天生命パーク)

 工藤ホークスにまたまた激震! 昨季最優秀中継ぎ投手のタイトルに輝いた福岡ソフトバンクの岩崎翔投手(28)が、右肘の手術を受ける方向で最終調整に入ったことが8日、分かった。関節内の遊離体を摘出するクリーニング手術とみられ、手術を受けた場合、戦列復帰は後半戦となる見込みだ。サファテにつなぐセットアッパーの戦線離脱で最強ブルペン陣が再編を余儀なくされる。この日の楽天戦で中田賢一投手(35)が初勝利。開幕8戦目にしてようやく先発が白星をつかんだホークスだが、救援陣の柱を欠いて戦うことになる。

 杜(もり)の都で2連勝を飾り、勝率を5割に戻した。タカナインは笑顔でハイタッチを交わしたが、手放しで喜べない事情がある。勝ちパターンのセットアッパーとして主に8回を任されてきた岩崎が右肘の手術を受ける方向で固まった。接戦でも登板のなかった8日の試合後、工藤監督は「少し肘の感じが良くないのでやめさせた」と説明。この日、首脳陣らとも最終的な協議を行ったもようだ。きょう9日にも出場選手登録を外れ、手術日などの詳細を詰める。関係者の話を総合すると関節内のクリーニング手術とみられ、通常なら全治約3カ月が必要。前半戦の戦列復帰は絶望的だ。

■関節内のクリーニング

 岩崎は昨季、球団記録の72試合に登板し、46ホールドポイントで最優秀中継ぎのタイトルに輝いた。今年もサファテにつなぐセットアッパーとして期待され、ここまで2試合に登板。開幕戦で白星を飾るなど1勝1ホールド、防御率0・00と安定した投球を見せていた。オリックスとの開幕戦は同点の8回に登板して4番から3人斬り。「千賀がいいピッチングをしていたので、チームの勝ちにつながる投球をしたかった。去年(の同時期)より状態はいい。個人としてもいいスタートが切れたし、何よりチームが勝てたことがよかった」と話していたが、既に右肘に変調を来していたことになる。

 今春季キャンプ中は首痛で出遅れ、オープン戦も4試合のみの登板と調整不足も心配された。同時期に右肘への不安も抱え、5日は全体練習を欠席し、神奈川県内の病院で検査を受けた。工藤監督は「アクシデントではなく、定期健診です」と説明したが、6日からの楽天戦での登板はなし。練習でも軽めのキャッチボールにとどまった。

 今回、岩崎が受けるとみられる同様の手術を、和田が昨年5月に受けている。和田の場合、1カ月後にキャッチボールを再開し、約3カ月後に実戦復帰した。速やかに手術を受ければ、後半戦が始まる7月中旬で復帰する可能性もある。

■「勝利の方程式」に狂い

 今季のホークスは故障者の連鎖が止まらない。高谷、栗原、九鬼と捕手陣が相次いで手術を受けたのをはじめ、投手陣も和田が左肩の違和感で出遅れている。開幕投手を務めた千賀は2試合登板後に右肘付近の張りを訴え、出場選手登録を抹消された。サファテとともにブルペンの屋台骨を支える岩崎の離脱は、工藤ホークスにとって大きな痛手。連覇には欠かせない「勝利の方程式」に早くも狂いが生じた。

■ホークス投手陣の最近の肘手術

 ◆和田 2017年5月22日に内視鏡による左肘の骨片除去手術を受けた。6月22日にキャッチボール、7月21日にブルペン投球を再開。8月に2度の2軍戦登板を経て、同22日に1軍合流。142日ぶりとなる1軍戦、同27日のロッテ戦で6回9Kの無失点で勝利投手となり復帰登板を飾った。

 ◆スアレス 同年3月、ベネズエラ代表としてWBC出場中に右肘に異常を訴えた。日本での検査では右前腕の肉離れと診断されたが、4月5日に渡米して再検査し、同11日に米国で右肘内側側副靱帯(じんたい)の再建手術を受けた。今年4月中に再来日予定で、早ければ前半戦の復帰が見込まれる。

 ◆島袋 同年8月に左肘関節の遊離体を除去する手術を受け、11月中に投球練習を再開。育成契約となったが、今年は既に3軍戦で実戦復帰している。

=2018/04/09付 西日本スポーツ=

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