ソフトB内川、同点呼んだ桜島パワー 8回“ラッキー”3連打の口火

8回1死二塁、中前打を放つ内川
8回1死二塁、中前打を放つ内川
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一塁上でグータッチをする内川
一塁上でグータッチをする内川
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桜島を背景に、黄色い風船で埋め尽くされた鹿児島県立鴨池野球場
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 ◆ソフトバンク7‐6ロッテ(15日・鹿児島)

 やはり「鹿児島男」のバットからだった。2点を追う8回。1死一塁で内川が打席に向かうと、鴨池を包む空気が変わった。柳田の二盗成功後、フルカウントからシェッパーズの投じた6球目。外角低めのボールゾーンへ逃げるスライダーに食らいつくと、打球は強風に押し戻される形で、全速力で前進した中堅荻野の前にポトリと弾んだ。

 「(打撃の)内容が伴っていないので。後から打ってくれた人たちがすごいだけ」

 そう謙遜した内川の通算1985本目のヒットをきっかけに風を味方につけた。試合中吹き続けたレフト方向への強風で、右翼への打球が失速。1死一、三塁、続くデスパイネの打球はフラフラと右中間に上がるとスライディングキャッチを試みた右翼の清田のグラブにわずかに当たって適時打となった。1点差として、なお一、二塁では、中村晃の右翼線への力ない飛球も、わずかに追い付けなかった清田の前でポトリ。会心の当たりではない3連打で同点に追い付いた。

 今年も内川をもり立てる「桜島パワー」が勝利につながった。内川は鹿児島で直近の2016年も4打数4安打。ホークス移籍後の11年から16年まで23打数17安打で、驚異の打率7割3分9厘を誇った。熊本から鹿児島へ移動した前日の14日は、例年同様に鹿児島市内のしゃぶしゃぶ専門店で黒豚に舌鼓を打った。試合では3打席目まで凡退。それでも勝負どころで貴重な1本が出た。

 内川のバットから始まった見えない力による同点劇。本人以上にパワーを感じ、誰よりも喜んだのは工藤監督だ。「(8回の3連打は)ファンの人が後押ししてくれて、もしくは(打球を)戻してくれて捕らせなかったヒットじゃないかと思う。鹿児島のファンの皆さんが『絶対負けるな』と後押しをしてくれた」。16年には鹿児島での大勝を起点に8連勝を飾るなど、近年は同地での試合後にチーム状態が劇的に向上する傾向がある。内川の一打が、連続日本一への勢いを一気に加速させそうだ。 (倉成孝史)

=2018/04/16付 西日本スポーツ=

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