ソフトB中田、古巣ナゴヤDで通算100勝王手 落合竜の思い出“ブルペン入ったフリ”

4回の投球を終え、笑みを浮かべながらベンチに戻る中田
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先発し5回2/3を1失点、4勝目を挙げた中田
先発し5回2/3を1失点、4勝目を挙げた中田
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1回無死、中日・大島の内野ゴロは際どいタイミングで判定はセーフに
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工藤監督のリクエストによるリプレー検証でアウトに変更
工藤監督のリクエストによるリプレー検証でアウトに変更
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 ◆ソフトバンク5-2中日(10日・ナゴヤドーム)

 懸命に流した汗は、報われた。降板した6回途中までに要した球数は111球。中田は少し悔しさをにじませながら、先発としての責任感を口にした。「もう少し投げないと…」。それでも最少失点で踏ん張ったことが今季4勝目につながった。自身3年ぶり、通算37個目となる古巣ナゴヤドームでの白星でプロ通算100勝に王手をかけた。

 初回、1個目のアウトが36歳のベテランの心を落ち着かせた。142キロの直球で狙い通りに詰まらせた大島の二ゴロが際どいタイミングでセーフになった。リプレー検証を求めた工藤監督のリクエストで判定が覆り「先頭だし、足が速いランナー。アウトは大きかった」と振り返る。

 柳田の3ランでリードを4点に広げてもらった直後の3回は3者連続三振。失点した5回は、続く2死満塁のピンチで平田を初球、外角低めのフォークボールで三ゴロに打ち取った。この試合既に2安打を放っており、打ち気にはやる平田の心理を読んで最も長打のリスクが低いコースに投じた。

 2005~13年までの9年在籍した中日で、61個の白星を積み重ねた。セ・リーグがシーズンで予告先発を導入したのは12年。前年の11年までチームを率いた落合博満監督は徹底した情報統制で他球団のスコアラーをかく乱していた。そんな中日投手陣に身を置いた。時には調整で全員が同じ距離、同じ本数のダッシュをしたり、周囲の目をくらますため外野の出入り口からこっそり姿を消したりもした。「ブルペンで投げてもいないのに、ズボンに土をこすりつけたこともあった」。そんな“演技”も今となってはいい思い出だ。

 今は周囲の目を気にすることもなく、登板に向けて自分のペースで調整できる。節目の100勝まであと一つ。「特別な意識はない。勝ち星は一つずつしか増やせないので」。淡々とした口ぶりは、黙々と白星を積み上げてきたプロ人生と重なる。タイトルとは無縁でもチームのために身を粉にしてきたタフネス右腕。間もなくスポットライトが当たる。 (鎌田真一郎)

=2018/06/11付 西日本スポーツ=

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