ソフトB摂津3年ぶり交流戦星 「常に最後のつもり」覚悟の熱投106球

観客の歓声に応える摂津(左)と市川
観客の歓声に応える摂津(左)と市川
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5回2/3を2失点で今季2勝目の摂津
5回2/3を2失点で今季2勝目の摂津
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 ◆ソフトバンク4-2巨人(13日・ヤフオクドーム)

 感覚がよみがえった。市川の2ランで試合をひっくり返してもらった直後の6回。摂津は脳裏に描いた投球をマウンドで実践した。先頭の長野には内外角にシンカーとスライダーを配し、最後はカットボールで遊ゴロに仕留めた。4回に被弾した岡本は内角への真っすぐで三ゴロに抑えた。

 「試合の流れに乗れていた」。味方の援護をふいにはしない。そんな思いがにじみ出た。左打席に阿部を迎えるところで降板指令が出た。5回2/3を2失点。これが2015年5月29日のヤクルト戦以来、3年ぶりの交流戦勝利だった。

 「常に最後のつもりで投げている。壊れてもいいという気持ちでやっていることが、いい方向に向かっている」

 2勝目を手にしても、決して満足感に浸ることはない。前回5日のヤクルト戦は2発を献上するなど3回を5失点。「もやもやがあったり、また駄目かなと思ったりもした。そういう自分の殻を破っていくことの積み重ね」。常に己の心に覚悟を問うてきた。求められるのは結果しかない。

 昨季は入団以来、初めて未勝利に終わった。調子の良さを自覚しながら、肝心の結果が伴わなかった。イメージを大事にするとともに、長年体に染み込んだ感覚を信じるあまり「変わらない」ことを選ぶ自分がいたという。だが、今年は「変化」を恐れない。この日は、前回登板よりも下半身を使うような投球フォームを意識して臨んでいた。

 この人のために-。そう思わせる何かが摂津にはある。野手陣からも「摂津さんが投げているから」という声が聞こえてくる。そんな思いをマウンド上で感じているから、36歳は野手陣のため、支えてくれる人たちのために腕を振る。「そういう思いが、チームを一つにする」。背水を自覚する男は強い。 (鎌田真一郎)

=2018/06/14付 西日本スポーツ=

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