ソフトB武田、背水の覚悟 首脳陣から“最後通告” 18冊ノートにヒント

高村コーチ(手前)にボールを投げ込む武田
高村コーチ(手前)にボールを投げ込む武田
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キャッチボールを終え高村コーチ(右)と話す武田
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 背水の覚悟で王者撃破! 自身3連敗中の武田翔太投手(25)が、きょう19日のヤクルト戦で生き残りを懸けた先発マウンドに立つ。6回8失点で5敗目を喫した12日の巨人戦後に首脳陣から“最後通告”を言い渡された。1週間の調整期間中に、子どもの頃から書きためた18冊の「野球ノート」を総復習。後がない状況の中、7年目右腕は野球人生の総力を結集して交流戦王者に立ち向かう。

 失うものは小さくない。V4を逃したとはいえ、交流戦の最終戦で王者ヤクルトを崖っぷちの右腕が倒しにいく。「背水の陣でいきます。前回もその気持ちでいったけど、またチャンスをもらったのでしっかり応えられるように」。ヤフオクドームでの最終調整を終えた武田はそう誓った。

 5月5日のオリックス戦、同13日の日本ハム戦と2試合連続完封。3戦連続のシャットアウトを狙った20日のロッテ戦で暗転した。その試合を含む4戦で勝ちなしの3敗。いずれも5失点以上と精彩を欠いた。12日の巨人戦では自責4ながら8失点と炎上。業を煮やした倉野投手統括コーチは「次がラストチャンス。そこで結果を出せなければ、無期限で2軍に行ってもらう」と通告した。

 「自分のボールをしっかり投げて勝負すること。変えるところは変えて、整理してやってきた」。ラストチャンスに向けた1週間は心と体の両面から修正を図った。そこで取り出したのが野球を始めた子どもの頃から書きためた「野球ノート」。偶然にも背番号と同じ18冊が自分を取り戻すヒントを与えてくれた。

 そこには当時の感覚や変化球の握り方などが記されているという。「苦しいときのために書き続けてきた。そのときそのときで書いていることは違うけど、ノートを見返したらいろいろと思うことがある。過去の自分に助けてもらえれば」。プロ入り後だけでも8冊。先発ローテ剥奪のピンチで武田自身を支える、かけがえのない財産だ。

 今年の交流戦最高勝率を決めて勢いに乗るヤクルトが相手になる。レギュラーシーズンでは初対戦。2015年の日本シリーズ第1戦では完投勝利を挙げている。「しっかりいいボール、抑えられるボールを投げられればいい。結果にこだわってこう(3連敗)なっているので、逆に内容にこだわっていければ」。チームでは今後、日程的な余裕から先発枠争いが激化する。背水のマウンドで周囲を納得させる投球を披露して先発ローテに残留するしかない。 (小畑大悟)

=2018/06/19付 西日本スポーツ=

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