悪夢の祭典 連敗にソフトB王会長「気分は20敗」

日本ハムに大敗し、足取り重く引き揚げる工藤監督(81)
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 ◆ソフトバンク0-12日本ハム(10日・東京ドーム)

 崩壊寸前の工藤ホークスが前半戦を記録的な大敗で終えた。投手陣が今季ワーストの19被安打で2戦連続の2桁失点と乱れ、不安を改めて露呈。柳田を今季初めて1番に入れた打線も天敵上沢にひねられて今季3度目の零封負け。東京ドームでの「鷹の祭典」は今季最大の12点差の惨敗で2連敗を喫した。ロッテが西武に勝ったため、4位に転落。11日のロッテの結果次第で、2013年以来のBクラスターンが決まる。

 「鷹の祭典」という名がふさわしくない悲惨な光景だった。0-10のスコアで迎えた9回。守護神を務めている森が、先頭の8番清水にあっさり左翼席へソロ本塁打を許した。さらに続く中島には左前打。この一打で被安打は今季ワーストの「18」となった。

 これでも惨劇の幕は下りない。途中出場の横尾の左前適時打で19被安打となった直後、観客全体が一番の盛り上がりを見せた。打席には8回に代打で登場し凡退した清宮。結果は四球だったが、記録的な大敗に気がめいっていた鷹党も、楽しみは怪物ルーキーの快音だけと言わんばかりに応援フラッグを振った。

 「すいません、残念な結果になってしまって。鷹の祭典のこういうところでこういうゲームをしてしまって、多くのファンの方が来てくれたにもかかわらず、申し訳ないという思いでいっぱいです」

 今季の「鷹の祭典」は2試合連続の2桁失点で“開幕”からいきなりの2連敗。前半戦のラストゲームは今季最大の12点差での大敗となり、試合後の工藤監督も神妙な表情で謝罪した。試合前から「今日はもう、点を取られたら次のピッチャーに」と投手陣総動員で白星をもぎとりにいく強い覚悟を示していたが、結果は大きく裏目に出た。

 5回まで1失点と力投した先発武田が、6回に先頭の中田に安打を許した場面で継投策に出た。左のアルシアには嘉弥真をワンポイント起用して遊飛。続いた二保が1死満塁として、清水に2点二塁打を許した。7回には回またぎのモイネロが西川にソロを被弾。7回途中から回またぎとなった加治屋も4失点した。

 9回も森が2失点するなど、普段は勝ちパターンで登板するリリーフがそろって打ち込まれ、救援陣だけで大量10失点。巻き返しを期す後半戦に向けて大きな不安を残す戦いぶりで、3位から4位に転落した。

 「しっかり球宴後に立て直す。ゲームは半分近く残っているし、逆転できない数字ではない。この2試合の悔しい負けをしっかり頭にたたき込んで、やっていきたい」。工藤監督は誓ったが、11日に3位のロッテが勝つか引き分けると、最終順位が4位だった2013年以来、5年ぶりの「Bクラスターン」となる。 (倉成孝史)

■王会長、試合後に投手陣鼓舞

 王会長が記録的な大敗での連敗を激しく悔しがった。試合後はブルペンへ足を運び、後半戦へ向けて集まっていた投手陣を鼓舞。その後、報道陣に囲まれると「祭典でいいところを見せたかったけど、裏目に出ちゃったね。でも昨日と今日で2敗だから。気分は20敗したぐらいだけど、2敗だからね」と、自らに言い聞かせるように話し、球場を後にした。

 ◆最も苦しい4年目 ソフトバンクが39勝37敗で前半戦を終えた。2位以下でのターンは2年連続だが、昨年は貯金23で首位楽天とのゲーム差は1.5。今年の貯金2は工藤監督就任4年目で最少、首位との差は最大となった。チーム打率.249、防御率4.04はいずれも4年目でワーストと苦しいシーズンを物語っている。ソフトバンク、日本ハムを除くパの4球団は11日が前半戦最終ゲーム。3位ロッテが11日に引き分け以上ならソフトバンクは5年ぶりのBクラスターンとなる。

=2018/07/11付 西日本スポーツ=

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