ソフトB松田が激熱ヘッスラ 熊本に元気届けたモン

5回無死、二塁打と失策で三塁にヘッドスライディングして到達し、雄たけびを上げる松田
5回無死、二塁打と失策で三塁にヘッドスライディングして到達し、雄たけびを上げる松田
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 ◆マイナビオールスターゲーム2018:第2戦 全セ1-5全パ(14日・熊本)

 「熱男」が火の国を熱くした。福岡ソフトバンクの松田宣浩内野手(35)が0-0の5回に二塁打を放ち、西武・源田壮亮内野手(25)、福岡ソフトバンク・甲斐拓也捕手(25)の大分出身コンビの連続適時打を引き出した。好守も見せた松田は、4月のロッテ戦が中止になった熊本のファンを喜ばせた。全パは昨年から4連勝。最優秀選手(MVP)には源田が選ばれ、2戦とも西武勢が獲得した。

■「一生懸命走った」

 黒いユニホームは土にまみれていた。試合後、汗をにじませながら松田は、白い歯を見せて充実感を口にした。「ファインプレーもあったし、ヒットも打って三塁まで一生懸命走った。何かを残したいと思っていた」。地震からの復興を続ける熊本でのオールスター。35歳のハッスルプレーは、外野を埋め尽くした野球少年の記憶にも、しっかり刻まれたに違いない。

 先制のきっかけをつくった。5回先頭で熊本出身左腕、岩貞の高めの141キロ直球をフルスイング。左翼バレンティンが打球処理を誤る間に二塁を蹴り、球場のボルテージが上がる中、三塁に頭から滑り込んだ(記録は左越え二塁打とバレンティンの失策)。塁上で何度もガッツポーズを繰り出した。

 初めての熊本での球宴。新幹線から降りると、熊本駅では待ちわびたファンからもみくちゃにされた。スターの宿命。それでも松田は平然と対応した。休日に商業施設へ出かけたときなどプライベートでも、声を掛けられても嫌な顔一つしない。「だって、うれしいじゃないですか」。今回で球宴8度目の選出(2014年は右手人さし指骨折で辞退)となった人気者は事もなげに語る。そんな松田の思考は、オンとオフをはっきり分けたいタイプの柳田を「考え方が全く違う」と驚かせる。

 3回の守りでは小林の三塁線の強烈なゴロを好捕するなど攻守で躍動。途中出場した第1戦では7回の守備で三遊間の打球をグラブに当てながら捕球できず、ベンチの柳田に手を広げたポーズでいじられた。第2戦の気合に満ちた一打には、その柳田から立ち上がって喝采を送られた。第1戦まで球宴では通算打率1割5分8厘(38打数6安打)だったが、これで挽回だ。

 松田にはムードを変える、数字では見えない力がある。今回の活躍を打率2割2分7厘と苦しむシーズンでの復調につなげる。「混戦を勝ち抜くために、自分が頑張らないといけないという責任もある」。火の国での祭典が、松田のハートに火を付けた。 (鎌田真一郎)

=2018/07/15付 西日本スポーツ=

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