ソフトB工藤監督、異例のロング訓示「責任は俺が取る」 後半戦、逆転Vへ

ナインを前に笑顔を見せる工藤監督
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14日に行われたオールスター第2戦で、ヘッドスライディングする松田
14日に行われたオールスター第2戦で、ヘッドスライディングする松田
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 楽しんで逆転V! 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(55)が15日、巻き返しへ「エンジョイベースボール」を強調した。16日に始まる後半戦を前に、ヤフオクドームで行われた全体練習で約5分間にも及ぶ異例のロング訓示。前半戦は首位西武と6・5ゲーム差と波に乗れなかったが、選手らに結果を気にせず明るく元気にプレーする姿勢を求めた。首位西武を迎えての3連戦で本拠地での「鷹の祭典」もスタート。お祭り野球でトップを走る獅子との差を詰めにいく。

 全体練習開始前に本拠地の右翼付近に集合した選手らを、工藤監督が中堅方向へ移動するよう促した。バックスクリーン下にできた小さな輪の中央に、指揮官が立つ。真剣なまなざしで選手らに語り掛け続けること約5分間。これまでも節目では訓示をしてきたが、異例ともいえる長さで後半戦への士気を高めた。

 「明るく元気に、野球は楽しく真剣にやろう。結果は問わない。どんな結果であっても下を向かなくていい。結果に対する責任は、すべて俺が取る」

 指揮官は就任以来、口癖のように「明るく元気に」というフレーズを発してきた。後半戦のスタートを前にあらためてそれを伝えた形だが、今回はこれまでにない強さで「楽しむ」姿勢を求めた。故障離脱者が続出したこともあり、苦しい戦いが続いた前半戦は貯金「2」。チームは昨季まで3年連続で貯金「20」以上でターンしており、前半戦では近年になく重苦しい雰囲気がベンチを包むことが少なくなかった。

 「(前半戦を終えて)うちのチームの一番いいところは何かというのを、いろいろ考えた。やっぱり明るく元気にというのを一番大事にしないといけない」。訓示では現役時代にある施設を訪問し、野球がやりたくてもやれない人の姿を目にして、その後の取り組み姿勢が大きく変わったという自身の経験談も伝えた。

 あえて「結果は問わない」と選手らに伝えた指揮官だが、プレーできる喜びを感じて明るく元気を出せば、おのずと結果がついてくると信じている。そう再確認させられたのが、球宴での松田の姿だった。2年前の地震からの復興を続ける熊本で、外野を埋め尽くした野球少年らを元気づけるように普段はやらないヘッドスライディングなどハッスルプレーを披露。「熱気がマッチ(松田)を突き動かしたと思う。ベンチでそういう雰囲気をつくれるように、僕も元気を出していく」。後半戦では指揮官も自ら「お祭り野球」を演出していく決意だ。

 後半戦初戦はシーズン開幕に続いて登録を外れていた千賀が先発マウンドに上がり、1カ月以上戦列を離れた今宮もスタメンに復帰する。依然としてサファテや岩崎らの復帰時期にめどは立っていないが、新外国人投手のミランダは16日に来日予定。「先のことを考えず、一日一日を精いっぱい戦っていく」。まずはきょう、「明るく元気に」全力で首位の獅子に立ち向かう。 (倉成孝史)

=2018/07/16付 西日本スポーツ=

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