ファン怒声、選手バス待機場にペンライト投げ込み ソフトB冷や水惨敗…武田最短2回KOで抹消も

1回2死から3失点の武田(中央)のもとに歩み寄る松田(左)と内川
1回2死から3失点の武田(中央)のもとに歩み寄る松田(左)と内川
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2回、西武・浅村の2点二塁打で5点目を失い、厳しい表情の工藤監督。手前は先発・武田
2回、西武・浅村の2点二塁打で5点目を失い、厳しい表情の工藤監督。手前は先発・武田
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 ◆ソフトバンク5-12西武(18日・北九州市民球場)

 小倉っ子もがっくり…。逆転優勝に向けて不可欠な武田翔太投手(25)が日没前にあっけなく沈んだ。2勝にとどまった前半戦の悔しさを晴らそうと意を決して上がったマウンドで2回7失点。プロ7年目で自己最短のKOとなり、連日の首位西武たたきで高まっていた反攻ムードに冷や水を浴びせる格好となった。

■北九州ファンが怒声

 北九州のファンの怒りは収まらなかった。4月の試合が雨天中止となり、この日の「鷹の祭典」が今季最初で最後の公式戦。待ちに待った試合をぶち壊したのは武田だった。初回に3失点で2回も4失点。大勢は早々と決まり、ゲームセット後は来場者に配布されていた複数のペンライトや使用済みのジェット風船が、球場の正面玄関から選手の移動バスまでの「スペース」に投げ込まれた。

 日が暮れる前に沈んだ。初回から捕手の構えたところに球が行かず、西武打線の餌食になった。山川にカーブを左前への先制適時打とされ、外崎には右越えの2点三塁打とされた。2回は1死から5連続長短打を食らうなど立ち直れないまま。2回KOはプロ7年目で自己ワーストの惨劇だった。「単調になってしまった。ふがいないし、申し訳ない」と失意の右腕は声を落とすしかなかった。

 最後の白星は2試合連続完封勝利を挙げた5月13日の日本ハム戦。その後は先発7試合で5失点以上が5度もあり、2カ月以上勝ちがない。6月には1試合だけだが、プロ入り初のリリーフ登板(3イニング)も経験した。「巻き返したい」と意を決して上がった後半戦初の先発マウンドでも苦投は変わらず、これで自身5連敗となった。

■5連敗「ふがいない」

 16日の千賀、17日の石川と先発陣が踏ん張ってつくった流れを止めてしまう背信投。なかなか光を見いだせない武田の次回登板について工藤監督は「コーチと話をする」と口にするにとどめた。次週は5試合のため再調整で出場選手登録を抹消される可能性もある。

 逆転優勝への鍵は、前半戦で防御率4点台と苦しんだ先発投手陣が握っている。そのキーマンが武田だった。17日に2軍戦で5回途中まで投げた東浜の1軍復帰が秒読み態勢に入り、新外国人左腕のミランダも加入するなど、投手陣全体ではプラスの要素もあるが、武田の奮起なしに巻き返しはあり得ない。「打たれて自信がなさそうだった。(チームを)代表して(投げて)いるのにあってはならない」。試合後に倉野投手統括コーチが口にした。投げる以前の「姿」の問題なら、事態は深刻だ。 (鎌田真一郎)

◆昨季は3連勝

 2017年も後半戦最初のカードは西武戦だった。今年と同じく「鷹の祭典」で、球場もヤフオクドームと北九州市民球場を使用。3-1、3-1、10-6で3連勝を飾った。北九州での3戦目は甲斐が自身初の2打席連続本塁打を含む3安打4打点の活躍で「北九州男」を襲名。チームは勢いに乗って5連勝し、後半戦の“開幕ダッシュ”に成功した。

=2018/07/19付 西日本スポーツ=

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