屈辱5被弾から…千賀が意地の154キロ ソフトBついにハム戦連敗止めた

今季最長の7回2/3を無失点で抑えた千賀
今季最長の7回2/3を無失点で抑えた千賀
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 ◆ソフトバンク5-0日本ハム(10日・ヤフオクドーム)

 「世界のSENGA」の意地だ!! 千賀滉大投手(25)が本拠地で仁王立ちした。今季自己最長の7回2/3を無失点に封じて今季8勝目。6月26日の自身の黒星から始まった日本ハム戦の連敗を「7」で止め、今季の同戦の負け越し決定も阻止した。打線もデスパイネの2ランなどで天敵上沢を攻略し、チームは勝率5割に復帰。若手の大竹、松本裕が先発する今カードの初戦で投打がかみ合った。

■上沢に投げ勝った

 自分から始まった日本ハム戦の連敗を止めた右腕が“反省”した。試合後のお立ち台。千賀は「今度は嘉弥真さんの力を借りないようにしたい」と神妙に口にすると、デスパイネの通算100本塁打記念の白いTシャツを脱いだ。下に着ていた「火消の嘉弥真」Tシャツが現れ、スタンドから笑いが起こった。

 今季初めて8回のマウンドに上がり、2死満塁のピンチを招いて嘉弥真の助けを仰いだが、125球を投げ7回2/3を無失点。堂々の8勝目だ。4点リードとなった6回は「つながると点が入ると思って、ピシッと行った」と近藤、中田、レアードのクリーンアップを3者連続三振に仕留めた。

 上沢との先発対決は意地が火花を散らした。「(6月26日に)沖縄で投げ合って負けていたので…」。千賀が2本塁打を浴び6回4失点で黒星を喫したこの試合から、チームの日本ハム戦7連敗は始まった。負の連鎖を断ち切るべく、その試合でソロを浴びたレアードは、1回2死一、二塁のピンチで得意のフォークで空振り三振を奪った。

 前回登板した7月31日の西武戦で球団タイの1試合5被弾と打ち込まれた。その屈辱から中9日でのマウンド。「調子は良くなくても、どうにかしようと思った」。キャッチボールでは地面にワンバウンドを投げ、右腕を上からたたきつける縦軸の動きを染みこませることを徹底した。

 調整の成果もあり、球威が戻ってきた直球は最速154キロをマーク。それでも6四死球を与え、8回の途中でマウンドを降りた投球内容に納得はできなかった。「いい内容ではない。良かったのは(失点が)ゼロだったことだけ」。高い理想を掲げる右腕の自己採点はあくまで辛めだった。

■宿舎で上野と再会

 前カードの千葉遠征では、世界選手権を戦うソフトボール女子の日本代表と同宿。8日には大エースで旧知の間柄の上野由岐子と遭遇した。今年1月には自主トレをともにした仲。短時間ながら「体は大丈夫」と声を掛けられ、ソフトボール界のレジェンドの優しさに触れて奮起した。

 7日のカナダ戦で完封勝利を挙げた北京五輪金メダリストにあやかり、千賀もプロ初完封とまではいかなかったが、チームも8月初の連勝で1週間ぶりに勝率5割に復帰。大竹、松本裕と若手が登板する今カードの初戦で、千賀は主戦としての威厳を保った。 (鎌田真一郎)

=2018/08/11付 西日本スポーツ=

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