ソフトBミランダ初先発初勝利 1カ月ぶりの貯金3 先発ローテ左右充実 さぁ反攻だ!!

5回2/3を無四球2失点で来日初勝利を飾ったミランダ
5回2/3を無四球2失点で来日初勝利を飾ったミランダ
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来日初登板初先発で初勝利を挙げ、工藤監督(左)と握手を交わすミランダ
来日初登板初先発で初勝利を挙げ、工藤監督(左)と握手を交わすミランダ
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 ◆オリックス2-7ソフトバンク(18日・京セラドーム大阪)

 大逆転Vへ、救世主登場! 7月に加入したキューバ出身左腕アリエル・ミランダ投手(29)が初登板初先発し、6回途中まで2失点の好投を演じて初勝利を飾った。故障者続出で苦しんだ先発投手陣は、大竹、松本裕の台頭、東浜の復活、千賀のプロ初完封、そしてミランダと明るい材料がめじろ押し。チームは同一カード3連戦に3カード連続で勝ち越し、7月18日以来の貯金3だ。

■2ラン被弾のみ

 また頼れるサウスポーが現れた。ゲームセットの瞬間、ミランダは両手の人さし指を天に向け、ベンチを飛び出した。「今日の勝利は、野球人生で大きな1勝になった」。覚悟を決めて7月に来日後およそ1カ月で挙げた初勝利をかみしめる。米フロリダ州マイアミの自宅に飾る予定のウイニングボールを、ポケットにしまった。

 持ち味を存分に発揮した。140キロ台の直球と腕の振りがほとんど変わらない120キロ台中盤のチェンジアップでバットの芯を外していった。失点は4回無死一塁から吉田正に浴びた2ランの2点のみ。勝ち投手の権利を得て上がった6回1死からは中島をこの日最速の146キロで追い込むと、チェンジアップで空振り三振を奪った。5回2/3で78球を投げて被安打4、無四球。安定感抜群だった。

 野球大国キューバで野球を始めた少年時代、王球団会長について取り上げた本を読んだ。世界記録の868本塁打を放ったレジェンドの名は、脳裏に刻まれていた。アメリカンドリームをつかむために亡命し、メジャーリーグに挑戦。昨季マリナーズで先発ローテーションを守って8勝を挙げたが、今季はマイナー暮らしが続いた。新天地に選んだ日本球界。王会長と握手を交わし「あの王貞治だ…」と感激した。

 妻、双子の息子とともに4人で来日。日本の文化を積極的に受け入れる。「焼き肉とすしは大好き」。キューバでは魚を生で食べる習慣がないが、すっかり、すしのとりこに。本業でも「日本人はコンタクト(バットに当てる)がうまい選手が多い。投球も変えないといけない」と結果を残すため、柔軟な思考を持ち合わせている。

■日本文化に順応

 8月に入り、チームの左腕として今季初先発した大竹が初勝利を挙げ、松本裕が昨年6月以来の白星、東浜は右肩関節機能不全からの復活勝利、千賀はプロ初完封を飾るなど、先発陣の層は厚くなった。またバンデンハークが今月2戦2勝し、スアレスも復帰。ファームで調整中のモイネロや野手陣も含めた外国人枠の運用も肝になってくる。

 工藤監督は「うれしい悩みは大歓迎。もう、うちは勝っていくしかない。なるべく勝てるピッチャーをぶつけられるように、考えてやっていきたい」と笑みをこぼす。チームは同一カード3連戦で3カード連続勝ち越しとなり、1カ月ぶりの貯金3となった。それでも首位西武とは依然9ゲーム差。奇跡を起こすため、ファイティングポーズをとり続ける。 (鎌田真一郎)

 ◆アリエル・ミランダ(Ariel Miranda)1989年1月10日生まれ。キューバ・ハバナ出身。キューバ国内のリーグでプレー後に亡命し、2015年5月にオリオールズとマイナー契約。16年7月3日のマリナーズ戦でメジャーデビュー。同31日にマリナーズへ移籍後、先発陣に入った。メジャー通算44試合登板、13勝9敗、防御率4.72。188センチ、86キロ。左投げ左打ち。

=2018/08/19付 西日本スポーツ=

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