ソフトB石川、チーム一番乗り初10勝 武田白星消し「複雑…」

3番手で登板し10勝目を挙げた石川
3番手で登板し10勝目を挙げた石川
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 ◆日本ハム2-6ソフトバンク(23日・東京ドーム)

 試合後のベンチ裏では、石川に対して次々に声が掛けられた。「柊太10勝」「おめでとう」。ところが右腕は苦笑いを浮かべた。チーム一番乗りで、自身初の2桁10勝目をマークした記念すべき試合にも「シーズン前から目標にしていた数字。そこに対してはうれしいですけど。複雑な気持ちですね…」と振り返った。

 苦笑いの理由は先発武田の勝利投手の権利を消してしまったからだ。1点リードの6回2死三塁でマウンドに上がり、渡辺に四球を与え一、三塁。ここで代打田中賢に投じた外寄りの151キロをミートされた。グラブを出したが捕球しきれず、投手強襲の適時内野安打を許して同点にされた。

 それでも7回は勢いに乗る相手打線を、走者を背負いながらも粘って封じ、直後の攻撃での勝ち越しを呼び込んだ。「反省して次につなげる」と迫る首位西武との一戦を見据えた。

 シーズン開幕時は中継ぎだったが、好投を続けて先発ローテーションに定着し、勝ち星を重ねた。ところが不振に陥り、今月2日の西武戦では、先発として自己最短の1回2/3、7失点でKO。ローテーションから外れた。「本当は(10勝まで先発で)ポンポンポンといきたかったです」。紛れもない本音だった。

 ただ今はチームのために前だけを見据える。工藤監督もこの先の戦いを見据えて「第2先発」の重要性を示しており、中田らとともにその重役を担う。「監督も自分に可能性を感じてくれて使ってくれている。(この役目を)意気に感じています」。9勝目を挙げた7日のロッテ戦も、2番手で3回を投げて無失点の好投。味方の反撃を呼び込んでいる。

 昨季は自身も中継ぎで2勝、五十嵐は6勝を挙げた。リリーフが粘り味方の反撃を呼び込むパターンは、日本一に輝いた前シーズンと同じ形だ。「中継ぎになった以上、自分の勝利はあんまり…。思い切り腕を振り、自信を持って。チームの勝利に貢献したい」。反攻ロードを突き進むホークスには、頼れる「二の矢」が控えている。 (山田孝人)

=2018/08/24付 西日本スポーツ=

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